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KDDIの25年度上期決算はARPU収入とDX事業で増収増益、株式分割も発表

マイナビニュース / 2024年11月1日 18時56分

画像提供:マイナビニュース

KDDIは11月1日、2025年3月期の第2四半期決算について発表した。連結業績は前年同期比で増収増益となり、通期予想に対し順調に進捗しているという。第1四半期決算に続き、ARPU(Average Revenue Per Use:1契約当たりの平均単価)やDX(デジタルトランスフォーメーション)事業が成長をけん引した。

事業別に営業利益を見ると、グループMVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者)と楽天ローミングの収入が112憶円減、マルチブランド通信ARPU収入は46憶円増、金融・エネルギー事業は114億円増、ローソン持分法利益98億円増、DXは114億円増となった。その他、技術コストや販促費の増加などがあったものの、結果的には前年同期比で128億円増益となる5731憶円で着地。

2025年3月期上期は増収増益で順調に進捗

2025年3月期上期を振り返ると、売上高は前年同期比で2.8%増となる2兆8557億円。通期予想に対する進捗率は49.5%。営業利益は前年同期比で2.3%増の5731億円。通期予想に対する進捗率は51.6%だ。どちらも増収増益となり、順調な推移となっている。

上期の順調な業績について、CEOの髙橋誠氏は「第1四半期に引き続き通信ARPUが増収したほか、ビジネスセグメントではDX事業の営業利益が二桁成長できた。加えて、金融・エネルギー事業も増益を達成した」と、分析して見せた。

同社は2026年3月期のEPS(Earnings Per Share:1株当たり純利益)目標達成に向け、サテライトグロース戦略の推進によって、主要事業と新事業領域の成長を目指す構えだ。そのために、ARPU収入やDX事業など柱となる事業の持続的な成長に加えて、新たな事業領域としてドローンやStarlink(スターリンク)などの収益基盤確立と、ローソンの取込み利益拡大を進める。
パーソナルセグメントは総合ARPU収入が拡大

パーソナルセグメントでは総合ARPU収入の拡大が顕著だ。通信および付加価値がどちらも成長した。auの通信ARPUは前年同期比で3%増、UQ mobileが7%増となり、共に成長。さらには、UQ mobileからauへの移行数が前年同期比で約2倍となるなど、ブランドミックスも改善傾向にあるとのことだ。

同社は総合ARPU収入の最大化に向け、さらなる顧客基盤の拡大と付加価値の創出に向けた取り組みを推進する。通信の顧客接点をベースに付加価値を創出することで、収入増とリテンションの向上を狙う。その戦略強化の一環として、ローソン連携の本格始動や、新たな料金プランの展開などを実施する。

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