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Excelをノーコードで自動化しよう! パワークエリの教科書 第26回 「条件列」を使った区分用データの作成

マイナビニュース / 2024年11月5日 11時0分

最後に、条件に合致するときに「出力」する値を指定する。今回の例の場合、「ソフトドリンク」は「ドリンク」の区分になるので、「ドリンク」と入力する。

これで1番目の処理の設定は完了となる。続いて、「分類」の値が「アルコール」に等しい場合は「ドリンク」を出力、という処理を追加していこう。「句の追加」ボタンをクリックし、先ほど同様の手順で“条件”と“出力値”を指定する。

さらに、

・「分類」の値が「バーガー類」に等しい場合は「フード」を出力
・「分類」の値が「サイドメニュー」に等しい場合は「フード」を出力

といった処理を追加していくと設定完了になるが、これらの処理は「それ以外の場合」として一括処理することも可能だ。よって、「それ以外の場合」に「フード」と入力して「OK」ボタンをクリックする。

データ表の右端に列が追加され、指定した処理(条件分岐)に従って「ドリンク」または「フード」のデータが出力される。

あとは、この列を適当な位置へ移動し、データ型を「テキスト」に変更するだけ。これでフード/ドリンクを区分する列を作成できる。

「閉じて読み込む」をクリックして、データ表をExcelに出力した例も紹介しておこう。

以降の作業は、目的に応じてデータを処理していくだけだ。たとえば、「フード」のデータだけを閲覧したいときは、フィルター機能を使って「フード」の項目だけをONにすればよい。

また、「数量」や「売上」を関数SUBTOTALで集計しておけば、表示されているデータについてのみ合計などを求めることも可能となる。そのほか、関数SUMIFで「フード」または「ドリンク」に限定した合計を算出するなど、使い方は各自の自由である。

Excelに慣れている方なら、「フード」または「ドリンク」を区分するデータが存在することの重要性を容易に理解できるだろう。
「数値」や「日付」を条件にする場合

先ほどの例では、データ型が「テキスト」の列を条件にデータを作成した。もちろん、データ型が「整数」や「10進数」、「日付」などの列を対象に「条件列」を使用することも可能だ。この場合は、「~より小さい」や「~以上」、「~より前」、「~以降」など、条件を“範囲”で指定することも可能となる。

今度は「生年月日」に応じて会員を3種類に区分する例を紹介していこう。

ここでは、65歳以上を「シルバー会員」、25歳以上を「通常会員」、25歳未満を「ヤング会員」と区分する場合を例に操作手順を紹介していこう。「列の追加」タブを選択し、「条件列」をクリックする。

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