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『光る君へ』敦康親王(片岡千之助)の暴走に視聴者最注目 第41話画面注視データを分析

マイナビニュース / 2024年11月3日 6時0分

「そこまで!」突然、2人の間に怒号が響いた。声の主は敦明親王の母・藤原すけ(※女へんに成)子(朝倉あき)だった。「何しに来られたの? 邪魔なさらないで」興をそがれた妍子は露骨に顔をゆがめた。敦明親王はバツが悪そうだ。「申し訳ございませぬ。我が息子が無礼を働きましてお許しくださいませ」すけ子が妍子に頭を下げた。「母上…私は何もしておりませぬ」「黙りなさい。事もあろうに御父上の、帝の女御様になんということを」「母上は、私をお疑いになるのですか?」「どうぞお許しください」すけ子は息子の弁解には耳を貸さず、ひたすらに妍子に謝罪した。

「もういいです」完全に覚めてしまった妍子は御簾の奥に消えていくと、「どうかこのことは帝には、仰せにはなりませぬよう、伏してお願い申し上げます」と、すけ子はその背に懇願した。「母上!」敦明親王は母のへりくだった姿勢に納得がいかない。妍子は御簾の向こうで髪をもてあそんでいた。

○「危ない関係にニヤニヤ」

このシーンは、「わがままお嬢様」妍子の奔放なふるまいに視聴者の注目が集まったと考えられる。

妍子にとって父子ほど年の離れた三条天皇の女御というポジションは、いろいろな意味で非常に窮屈で退屈なものなのだろう。そこで比較的近くにいる同い年の敦明親王にちょっかいをかけて気を紛らわせることを思いついたようだ。自ら御簾から出て敦明親王の背後に忍び寄る妍子と、敦康親王に御簾の中に入り込まれ驚く彰子は、姉妹でありながら正反対の性格だ。

SNSには「妍子と敦明親王の危ない関係にニヤニヤしちゃう」「妍子さま、最高(笑)」「妍子さまの『好き』がめっちゃかわいいけど、修羅場になってるの面白い」といった、フリーダムな妍子の振る舞いに引き付けられた視聴者の投稿が集まった。

また、「妍子さまのキャラ、和泉式部さんに近くてスキ」「和泉式部が妍子に女房として仕えたら相性よさそう」といった、妍子とあかね(泉里香)のコラボを期待する声が上がっている。たしかにこの2人がつるむと面白そうだ。

作中では純朴で奥手な青年として描かれている敦明親王だが、史実では短慮な性格で数々の暴力事件を起こしていたようで、実資の記した『小右記』でもそのおこないがたびたび非難されている。しかし、内裏が火事になった際には、母・すけ子を抱きかかえて走って逃げたり、慌てて避難したため烏帽子の無くなった三条天皇に自らの烏帽子を譲ったりしている。非常に男前なエピソードだ。

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