パナソニックの業界初「ミストが出る掃除機」、現場ではどんな人たちが活躍?
マイナビニュース / 2024年11月5日 11時0分
○生産現場にも潜入、工場には品質をキープするための特別な工程も
八日市工場内にある新製品の生産現場も見学できました。工場では人間によるミスを減らすため、基本的に樹脂成形などはほとんどが機械による自動化が進んでいます。
ただ、新製品はクリーンドック(充電スタンド部分)の6割以上に再生プラスチックを採用していることがポイント。再生材は成型時にガスが発生しやすく、「ガスヤケ」という不良品が出やすい素材でもあります。こういった不良品を見つけ出すには熟練したスタッフの目が必要です。
今回の工場見学で驚いたのは「検査」の多さです。人による検査のほか、機械を使った性能検査など、完成までとにかく多岐にわたる検査が実施されています。
また、パーツの組み立てや梱包といった作業は複雑なだけに、人の手で行う工程が数多くあります。このとき「人のミスを可能な限りなくす」ための工夫も盛りだくさん。
たとえば「部品を7点梱包する」という作業では、7つすべての部品を棚から取り出したかどうかを、ピッキングセンサーがチェック。加えて画像判定機と重量センサーでも部品抜けがないかを確認するという徹底ぶり。人間によるミスをゼロにすることは難しいものですが、これならゼロに近づけそうです。
興味深かったのは、製造工程中の検査のほかにランダムな抜き取り検査を行う「完成品出荷検査」専用の部屋が用意されていたこと。
ここでは絶縁耐力といった安全性確認のほか、マイクロミストが正しく噴霧されているか、吸い込み仕事率は規定通りかなどを確認する性能検査、ボタンの操作性といった使用性能検査などを、特殊な計測装置を利用しながら確認します。とにかく多種多様な検査があり、品質管理を重視するパナソニックのモノづくりの一環を肌で感じました。
以上、八日市工場におけるマイクロミスト搭載掃除機の生産現場の一部でした。ひとつの製品を作るには、多くの人が関わっています。「世の中にない製品を作りたい」「モノづくりに関わる仕事がしたい」という人の参考になれば幸いです。
倉本春 くらもとはる 生活家電や美容家電、IoTガジェットなど、生活を便利にする製品が大好きな家電ライター。家電などを活用して、いかに生活の質をあげつつ、家事の手間をなくすかを研究するのが現在最大のテーマ。 この著者の記事一覧はこちら
(倉本春)
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