JA共済、農業高校の生徒たちに「農作業事故体験VR」提供へ
マイナビニュース / 2024年11月5日 15時14分
全国共済農業協同組合連合会(以下JA共済)は3日、農業高校の生徒たちに向けて「農作業事故体験VR」を使った安全教室を実施した。これは増加する農作業中の事故を未然に防ぐための啓発教室で、参加した生徒は「リアルで怖かった」「農作業中にも怪我をする危険があることが分かった」と素直な感想を口にしていた。
○■重大事故を疑似体験!?
東京・八重洲にて11月3日~4日に開催された「全国農業高校HANASAKA収穫祭2024」には全国の農業高校46校が参加し、大変な賑いをみせた。JA共済では、そんな食・農産業の未来を担う若者たちに向けて安全教室を実施した。
冒頭、JA共済の担当者はJAグループの概要、そしてJAの取り組みについて以下のように紹介する。「共済とは、生活を取り巻く様々なリスク(怪我・病気、火災・自然災害、交通事故など)に対して、組合員があらかじめ一定の「共済掛金」を拠出して協同の財産を準備し、不測の事故などが生じた場合に「共済金」として支払うことによって、組合員やその家族に生じる経済的な損失を補い、生活の安定を図る相互扶助の保障制度です。JA共済では、保障の提供と地域貢献活動を通じて、農業と地域社会の活性化・発展に努めています」。
そのうえで本題へ。担当者は「農作業中の事故は年間で約7万件も発生しています。死亡事故は、就農者10万人あたり11.1件も発生しており、これは一般的に危険と言われている建設業の約2倍、全産業の約9倍にあたる数字です。のどかな農作業の中に、実はたくさんの危険が潜んでいるんです」と警鐘を鳴らす。
なぜ、農作業中に事故が発生するのだろう? その要因は、場所や天候などの「環境」、農機具や生物などの「物」、作業者である「人」にあるという。「条件の悪い環境下で、機械・道具に小さな欠陥が起こり、ちょっとした油断が積み重なったとき、重大事故が発生します。特に「発生件数」も「重症度」も高いのが、乗用型トラクター、脚立、刈払機(小型の草刈り機)にまつわる事故です」と担当者。そこで生徒たちは、これらの重大事故を「農作業事故体験VR」を使って疑似体験することに。
各校の代表者がVRヘッドセットを被った。最初のコンテンツは、乗用型トラクターを運転中のシチュエーション。田んぼの広がる農道で、前方からは対向車がやって来る。これを避けようとしてトラクターを脇に寄せるが、路肩との距離を見誤って、なんと車両ごと田んぼの中に横転してしまった。体験中の生徒からは「きゃあ」という悲鳴があがった。
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