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2027年問題、SAP S/4HANAやクラウド移行を見据えてどう対応すべきか

マイナビニュース / 2024年11月11日 13時9分

日本企業は、アプリケーション・モダナイゼーションの一貫として、SAP S/4HANAへの移行、さらにはクラウド版への移行を迅速かつ安全に進めていく必要がある。そうした中、以下のような理由から品質保証とテストに注目が集まっている。
複雑化するシステム環境

個々のシステムが高度化しているだけでなく、SAP製品は他のオンプレミス、Web、モバイル、SaaSなどの複数システムとシームレスに連携して機能する必要がある。コストや時間などに制約がある中で、複雑化するシステム環境上で稼働するビジネスプロセス全体の機能検証、品質保証を正しく実施することが難しくなってきており、必ずしも成功裏にプロジェクトが完了しない例も増えている。
リリースサイクルの加速

最新機能を活用するためのアップデートの適用、また市場ニーズに迅速に対応するために、ソフトウェアの頻繁なリリースが求められている。ソフトウェアの更新だけでなく、データやIT環境(OSやブラウザの更新等)の変更も考慮に入れる必要がある。

クラウドを利用する場合はさらに更新頻度が上がり、タイミングの自由度も低下する。システムの一部の変更が他の部分にも影響を与え、ビジネスが中断するリスクがあるため、リリース前にはアプリケーションと環境を徹底的にテストする必要がある。
IT人材不足

日本の市場規模に対するIT人材の数は2030年までに最大79万人が不足すると予測されている。特に基幹システム関連の人材の確保は急務であり、時間的な制約がある中で、貴重な人材をいかに効率よくテストや品質保証に従事させるか、頭を悩ませているプロジェクトリーダーも多い。

こうした環境下において、SAP S/4HANAやクラウドへの移行を迅速かつ安全に行うためには、自社のシステム環境を継続的に評価し、反復的にテストする仕組みを構築する必要がある。

しかし、ほとんどの日本企業のテストは手動で行われているうえ、部門やチームごとにサイロ化されているため労働集約型による一過性のものとなってしまい、上記のような課題に対応できていないケースが多い。

このような状態では、プロジェクトの長期化を招き、コストが増大し、エンド・ツー・エンドでのビジネスプロセスの統合に支障を来す恐れがある。テストがイノベーション、アプリケーション・モダナイゼーションの障害となりかねないのだ 。


テストの自動化がもたらすメリット

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