写りがエモいとZ世代に人気“オールドコンデジ”、中古カメラを買う際に覚えておきたいこと
マイナビニュース / 2024年11月15日 16時30分
何でもない日常の一瞬がアートになる、という感覚。今のスマホカメラを使い慣れた人に、オールドコンデジはそういう存在なのかもしれない。
オールドコンデジを復活させてみた
ほんとにオールドコンデジはエモい写真を撮れるのか。ちょっと復活させて試してみたい。
ただ、オールドコンデジとひと口にいっても、世界初のモニター搭載コンデジであるカシオ「QV-10」の発売が1995年なので、あれから30年近く。
黎明期のデジカメは、基本が35万画素。当時、パソコンの画面はVGA(640×480ピクセル)が基本だったのでちょうどよかったのだが、今の解像度が高いパソコンの画面で見ると、100%表示にしても画面の真ん中にちょこんと表示されるだけで、時代を感じさせる。
しかも、1枚撮影すると次の撮影まで5~10秒も待たされるとか、バッテリーが1~2時間しか持たないとか、今から思うと製品としてどうよ、って感じだったのである。
だがしかし、デジタル機器黎明期のあるあるで、一度走りはじめるとそのあとの進化が速いのだ。
1997年には、オリンパスの「C-1400L」が100万画素に到達。あれよあれよという間に、2000年には200万画素が当たり前になり(ちょうど、シャープがカメラ付ケータイを発売した年だ)、デジタルカメラの普及がはじまる。
そうなると開発はさらに加速。いつのまにか300万画素400万画素と増え、2006年には1,000万画素を超えた。2010年代には、イメージセンサーがCCDからCMOSセンサーへ切り替わり、画素数競争も1600万画素で一段落するのである。
1600万画素CMOSセンサー時代になると、今使っても「古いカメラならではの面白み」があまりない。当時の雰囲気を思い出しつつ「オールドコンデジ」として楽しむなら、ゼロ年代から2010年ちょいすぎくらいの製品かなと思う。
バッテリーと記録メディアに注意
ただ、2004年のカメラといっても実に20年前。デジタル機器の20年であるから、壊れずに動いてくれるか、も含めて注意点が3つある。そこからおさえていきたい。
ひとつめはバッテリー。初期のモデルや、廉価モデル(低価格で質感もプラスティックなエントリーモデル)は単3型乾電池2本、あるいは4本で動作するものが主流だったので、今でも問題なくバッテリーの入手はできるし、充電式のニッケル水素電池を用意すればいい。
問題は、リチウムイオンバッテリーを用いるモデルだ。当時のバッテリーがまだ使えるかどうか。
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