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写りがエモいとZ世代に人気“オールドコンデジ”、中古カメラを買う際に覚えておきたいこと

マイナビニュース / 2024年11月15日 16時30分

手元にある15~20年前のオールドコンデジの復活を試みたところ、意外にも生き返ったバッテリーが多かったが、なかにはどうやっても充電できなかったものや、一晩充電器に入れて放置したら何とか復活したものもあった。これはもう試してみるしかない。

もし、バッテリーが膨らんでいたりしたら危険なので、即座に処分すること。

コンパクトデジカメのバッテリーはメーカーごとの互換性はないし、たとえ同じメーカーでも機種ごとに違うことが多かった。現在、バッテリーだけの入手は困難かと思うから、チェックは必須。

2番目は記録メディア。

2010年代以降のデジカメの記録メディアは「SDメモリーカード」(以下、SDカード)が事実上のスタンダード。たまにmicroSDカード採用のカメラもあるが、どちらも入手は容易で、SDカードがあればなんとかなる。

でも、SDカードが完全にスタンダードになったのは2010年ごろのことで、それまでに紆余曲折があったのである。

何しろ、初のSDカード採用機が2000年のこと。SDカードは“新しいメディア”だったのだ。その前は複数のメディアが乱立していた。

ひとつはスマートメディア。これは、富士フイルムとオリンパスを中心に数社あった。

ふたつめは、ソニーが提唱したメモリースティック。ソニーのCyber-shotが採用していた。

みっつめは、CFカード(コンパクトフラッシュ)。他の2つに比べると分厚く大きくてコスト面でも不利だったが、多くのデジタルカメラが採用。ボディサイズに余裕があるハイエンドのデジタル一眼レフでは、今でも採用されている。

フロッピーディスクや8cm CD-R、MDに記録するカメラもあったが、それらは採用例がきわめて少ないので省略。

そのような混沌とした状況に現れたのがSDカードなのだ。

その後、各メーカーが続々とSDカードに移行した。

ソニーは、自社のメモリースティックを採用し続け、より小型のメモリースティック Duoが主流に。

富士フイルムとオリンパスはどうしたかというと、なんとスマートメディアの次にxDピクチャーカードという独自規格の記録メディアを作ってしまったのだ。でも、SDカードがデファクトスタンダードになる流れはいかんともしがたく、富士フイルムもオリンパスも最終的にxDピクチャーカードとSDカードの兼用スロットを経てSDカードに落ち着いた。

ソニーも、メモリースティック DuoとSDカードの兼用スロットを搭載するに至り、やっとコンパクトデジカメのメディアはSDカードに統一されたのである。それが2010年ごろだ。

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