二重小惑星探査機「Hera」、日本製赤外線カメラで遠ざかる地球と月の撮影に成功
マイナビニュース / 2024年11月7日 18時32分
詳細な観察を行うことを目的としてHeraに搭載されることになったのが、はやぶさ2で実績のある非冷却ボロメータ搭載の赤外線カメラ(TIRI)であり(JAXAが開発し、明星電気が製造)、はやぶさ2に搭載されている中間赤外カメラ「TIR」(正式名称はThermal Infrared ImagerでTIRIと同じ)を進化させたものである。
今回の地球と月の撮影は、TIRIの初期チェックアウト運用において行われたもので、徐々に遠ざかっていく地球と月の熱分光像が観測(撮影)された。Heraは月の公転面を斜めに見下ろす角度から観測しており、地球とHeraの距離が撮影期間の10~15日の間に約140万kmから約380万kmまで遠ざかった結果、徐々に小さくなっていくのが見て取れるほか、月は地球から見た時の半月から満月に向かって、地球の周囲を公転していることも観測された。
なお、Heraはこの後、2025年3月の火星スイングバイを経て、2026年12月に二重小惑星系に到着する予定。その後、約半年間にわたって観測を実施する計画となっている。DARTが衝突した後の状態を調査して軌道修正の効率を求めることに加え、天体衝突・破壊を繰り返す惑星形成過程の解明につながる研究を進めて行くとしている。
(波留久泉)
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