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未来のAIコンピュート・プラットフォームの実現に必要なものとは? Arm Tech Symposia 2024

マイナビニュース / 2024年11月8日 17時44分

画像提供:マイナビニュース

Armは11月7日、東京・品川にて「Arm Tech Symposia 2024 Tokyo」を開催した。

昨年のTech Symposiaは基調講演にEVP兼Chief Commercial OfficerのWill Abbey氏が登壇した事もあり、Armの全製品ポートフォリオを網羅する形の説明が行われたが、今年はDipti Vachani氏(Photo01)が登壇した事もあり、話は自動車向けが中心になった。

そんなVachani氏の講演は、しかしまずはAIという話から始まった。AIによって可能になる事と言うか、可能になった事の例として、Vachani氏の姪御さんの話が例として取り上げられた。彼女は遺伝病を患っており、造血機能に深刻な問題を抱えている関係で、毎月輸血を受ける必要があったという。ところがAIを利用しての遺伝子治療が実現した事で、来週にはその治療を受けられる様になる、と説明した。この遺伝子治療には副作用が無く、成功率はほぼ100%に近いのだそうで、AIによって実際にこうした恩恵が身近なものになりつつある、とする。

ただしそうしたAIの可能性が広がる一方で、そのAIの利用に必要な計算能力、それに伴う消費電力の増大が大問題になっており、このままでは現在の進歩の具合を継続できないのも明白だ、と説明した(Photo02)。

“No Power=No AI”というのはこれを簡潔にまとめた一言であるが、とにかくAIの発展のためにはより低い消費電力でより高い性能を実現しなければならないという、まぁ現状広く認知されている問題の再確認である。そしてArmは自身のAddressしている、Mobile/IoT/Automotive/Infrastructureという各事業分野で、この効率と性能(Power Efficiency + Scale)を実現する必要がある、とする。

そしてこれは、Hardware/Software/Ecosystemというすべての協力があって初めて実現する、とする(Photo03)。

そのために必要なのがこの(Photo04)3つの要素だとした上で、まずHardwareとしては現在Armは3つのCSS(Compute Subsystems)を提供しているとアピール(Photo05)。

またSoftwareについては開発者に使いやすい環境を用意することが重要とした上で(Photo06)、容易性の一例として現在提供されているSoftware Stack/Environment/OSの一覧を示した。

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