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【TGS2024】テーマパーク化で展示会の課題を克服した「ゲームショウ」、直面する新たな課題とは

マイナビニュース / 2024年11月10日 16時15分

国産ゲーミングチーム「ZETA DIVISION」のブース内の「インフルエンサーラウンジ」には連日ファンが押し寄せ、サウジアラビアのゲーム企業「Qiddiya Gaming」ではプロゲーマーやインフルエンサーのトークイベントが展開されました。小島秀夫監督をはじめとした有名ゲーム開発者のトークショーも、推し活のニーズを満たしているといえます。

これは、ディズニーリゾートがアトラクションだけでなく、キャラクターとのグリーティングやショー、パレードなどを展開しているのと同じ。推し活のリピーターが集客を下支えしているのに近い構図でしょう。

任天堂から特許権侵害で訴訟を受けているパルワールド(株式会社ポケットペア)も大規模なブースを出展していました。

ブース周辺を通りかかった人たちからも「え? いいの?」「これは似てる」(※3)という声があり、さまざまな意味で注目されている様子でした。これもTGSの多様性を象徴している出展といえるでしょう。ちなみに任天堂はCESA会員ではないので、TGSにブースは出展していません。

※3 今回の訴訟は「著作権」ではなく「特許権」の侵害が争点であるため「デザインの類似性が指摘されているわけではない」とされている

テーマパーク化による新たな課題も

「展示会のテーマパーク化に成功した」という点において、TGSは国内の展示会の最先端を走っていると筆者は考えています。これからもTGSは、他ジャンルの展示会に何かしらのヒントを与え続けるでしょう。

一方、テーマパーク化してしまったがゆえの、新たな課題も発生しています。すでに、多くの方が指摘していることですが「人が多い(特定の場所に集中する)」「会場のキャパオーバー」などは、前年から運営側も認識している課題であり、2024年も改善されていないように感じました。

※以下、「TGS2024」開催要旨からの引用
多くの出展社、来場者から高い評価を受けた東京ゲームショウ2023ですが、当然のことながら課題もありました。過去最大の小間数であるがゆえの会場内の密集感はぬぐえず、「狭い」「暑い」「人が多すぎる」という声も多くあったのと同時に、「公式グッズが売り切れている」や「会場が広すぎて目的の場所にたどり着けない」など拡大にあたっての問題が浮き彫りになったことも事実です。そのような課題を受けて、東京ゲームショウ2024は更に進化を遂げます。

また、人気ゲームの試遊台の整理券は開場直後になくなってしまうので、何の計画もなしに突撃すると「新アトラクションができたばかりの、東京ディズニーリゾート」以上の絶望を味わうことになります。

TGSは気軽に入場料を払って、会場内を自由に遊べるイベントではないので、事前にどのブースを目当てにして、そのブースの競争率がどの程度なのかを事前に調べておく必要があるでしょう。

2つの課題を乗り越え、新たな課題と向き合うTGSの動向に注目です。
(小川翔太)



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