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IIJ、自由度の高いクッキーバナーサービス「STRIGHT」の提供を開始

マイナビニュース / 2024年11月11日 10時45分

画像提供:マイナビニュース

インターネットイニシアティブ(IIJ)は2024年10月29日、「COOKIE」(クッキー)の利用の同意を確認する「クッキーバナー」の自由度を高めた新サービス「STRIGHT」の開始を発表した。なぜこうしたサービスが必要なのか、その背景を確認してみよう。

○世界的なプライバシー保護とCOOKIE規制の流れ

今回発表された「STRIGHT」は、ウェブサイトにおいてCOOKIE使用に際し、ユーザーの同意を確認するために表示される「クッキーバナー」に関するサービスだ。

Webサイトを利用する際に、IDやパスワード、前回利用したサービスの状態など、ユーザー個別の情報を保存するために使われる技術が「COOKIE」だ。ほぼあらゆるサイトで利用されている便利な技術だが、これを利用してどんなサイトを閲覧しているか、サイト上でどんな行動を取っているかなどを解析する「トラッキング」という技術がある。トラッキングは主に広告業界などで、ユーザーの興味などをもとにした「ターゲティング広告」などに使われている。

しかし、こうして取得されたトラッキングデータがユーザーの意思にかかわらず、第三者(サードパーティベンダー)に提供されるようになる。これは一種のプライバシーの侵害であるとして、COOKIEの使用を制限しようという動きが現れる。

2017年ごろから一部のWebブラウザがトラッキング防止機能を搭載し始め、2018年にはEUが「EU一般データ保護規則」(GDPR)を、2020年には米カリフォルニア州で「カリフォルニア州消費者プライバシー法」(CCPA)が、2022年には日本でも「改正個人情報保護法」が施行され、Webサイトを表示する際に、COOKIEを利用して個人情報を得る場合はその旨をユーザーに告知して了解を得ることなどが法的に整備されるようになった。特にGDPRはEU加盟国全ての居住者に対してサービスを提供する場合にも適用されるため、グローバルにサービスを提供する企業では対応が必須となっている。
○COOKIE同意のためのツール「クッキーバナー」

こうした規制に対して、世界的にもクッキー等を使う際には、クッキーの利用可否や保存する情報の範囲を設定するツール「同意管理プラットフォーム」(Consent Management Platform:CMP)が広がってきた。そのCMPの代表的なものが、今回の発表の中心となる「クッキーバナー」(クッキー同意バナー)だ。

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