山田祥平のニュース羅針盤 第463回 個性が見えてきたそれぞれのAI、利用者はどう向き合うか?
マイナビニュース / 2024年11月12日 6時0分
瞬く間に浸透しているAI活用だが、手の届くところにある有名どころのAI御三家といえば、MicrosoftのCopilot、GoogleのGemini、OpenAIのChatGPTといったところだろうか。どのAIもベーシックなものは無料で使えるし、3,000円/月前後の投資で、さらに高性能な処理系が手に入る。
この金額を高いと思うか安いと思うかは、その人次第だが、仕事や勉強の生産性を高めるためにも、これからは、AIへの投資をためらってはまずいんだろうなという気もする。モトがとれるかどうかという問題以前に、高いカネを払って手に入れたパソコンやスマホを今以上に活かすことができる新たな方法でもあるからだ。
○こういう質問はあいつ(AI)が得意かも
何かを調べたいときに、Google検索などの検索エンジンを使うのがポピュラーな方法だった頃には、あまり、エンジンごとの結果の違いを意識することはなかったように思う。だから、好みに応じて、Google検索を使うなり、Bing検索を使うなり、Yahoo検索を使うなりで、調べる方法は調べる内容にかかわらず固定されていたのに近かった。
調べたいことのカテゴリやジャンルに応じて検索エンジンを使い分けるということはほとんどなかった。まさに「ぐぐれかす」というセリフがそのことを象徴していた。言葉は悪いが、検索エンジンの違いによって、結果が大きく違うということはあまり感じられなかったのではないか。
ところが、AIの利用で、知りたいことをプロンプトとして入力するようになった。いや、今後は確実にそうなる。そこで戻ってくる回答がAIごとにかなり違うことを意識するようになり、なんとなく、こういう質問はあいつが得意かも、などと役割分担をさせたいと感じるようになった。まるで友だちや先輩後輩に意見を聞くようなイメージだ。
今のAIにはもっとつきあってみないと、特定ジャンルの担当を割り当てるのは難しい。でも、不謹慎かもしれないが、きっと組織の人事担当者はこういう気持ちで配属を決めているんだろうなとも思う。これはAIに人格を感じるようになったことの証拠かもしれない。
○AIの回答は常に疑う必要がある
いろいろ試している中で、最近の話題について質問したときのAIの振る舞いには驚く。先日、たまたまこの秋に放送されている連続ドラマ「ライオンの隠れ家」についてCopilot、Gemini、ChatGPTに聞いてみた。
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