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「年収の壁」問題を整理してみる - 「103万円の壁」引き上げ、「106万円の壁」撤廃ってどういう意味?

マイナビニュース / 2024年11月12日 9時51分

厚生労働省は、パート労働者などの社会保険の加入に併せて、手取り収入を減らさない取組をする企業に対し助成金を支給する「年収の壁・支援強化パッケージ」を実施しています。助成金は事業主に直接支給され、労働者は事業主から手当が支給されます。これによって、労働者は手取りを減らすことなく、社会保険加入の恩恵を受けることができます。ただし、一時的な対策であることは認識しておく必要があるでしょう。

社会保険の加入は、手取りの減少というデメリットばかりに目がいきますが、「年金が増える」、「障害年金・遺族年金が充実する」、「傷病手当金・出産手当金が受け取れる」などのメリットを忘れてはならないでしょう。最初は手取りが減るデメリットの方が大きく感じられると思いますが、制限を設けずに働くことで、デメリットが気にならなくなる年収まで増やすことができるかもしれません。壁を意識することは一時的には得しているように見えても、長い目でみると損をしている可能性があることも考えて、制度に振り回されない自分らしい働き方ができるといいでしょう。

石倉博子 いしくらひろこ ファイナンシャルプランナー(1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP認定者)。“お金について無知であることはリスクとなる”という私自身の経験と信念から、子育て期間中にFP資格を取得。実生活における“お金の教養”の重要性を感じ、生活者目線で、分かりやすく伝えることを目的として記事を執筆中。ブログ「ファイナンシャルプランナーみかりこのお金の勉強をするブログ」も運営中! この著者の記事一覧はこちら
(石倉博子)



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