トランプラリーは株高・ドル高でスタート、"トランプ相場"はいつまで続く?
マイナビニュース / 2024年11月12日 18時0分
トランプ前大統領の勝利とともにトランプラリーがスタートし、すぐ後に行われたFOMCでは利下げが決定されました。11月の金融市場は一気に2つの大きなイベントを通過しています。
トランプラリーとして株高・ドル高でスタートしたトランプ相場は、共和党が上下両院を制す可能性もあいまって、今後少なくとも2年は続く可能性があります。トランプ大統領の発言や政策に左右される、トランプ相場の行方が注目されます。
○株高・ドル高のトランプラリーが始まる
史上まれに見る激戦、と言われていた共和党・トランプ前大統領と民主党・ハリス副大統領で争われた2024年11月の米大統領選挙ですが、結果はトランプ前大統領が勝利しました。選挙結果を左右する激戦州は全てトランプ前大統領が制しており、トランプ前大統領の圧勝となりました。
選挙戦の最中から、トランプ前大統領が当選すれば株高・ドル高のトランプラリーが始まる、と言われていました。実際に大統領選の開票が進んだ6日は、トランプ前大統領の優勢が報じられるとともに株高・ドル高が進むことに。現地では真夜中の日本時間に開票が進んだこともあり、トランプ優勢が報じられると日経平均は上昇が加速して、最終的に1,000円以上の上昇を見せています。
またドルも上昇し、ドル高に背中を押されて6日のドル円は151円台半ばから154円台半ばまで、約3円の円安が進みました。
なお、トランプラリーはリスクオン相場であり、リスクオンの際は売られる傾向にある金価格が急落しています。
○7日にFOMCで0.25%の利下げが決定
5日の米大統領選挙、そして6日の開票によりトランプ前大統領の勝利が確実となった翌日の7日(日本時間8日早朝)、FOMCが開催され0.25%の利下げを決定しています。FOMCは事前に公表されていたスケジュール通りに行われ、市場の予想通りに9月に続き利下げを行いました(10月はFOMC未開催)。
金融市場では利下げ発表前から利下げを織り込む動きが見られ、ドルが売られる形に。トランプラリーで154円台半ばまで上昇したドル円は、一転して下落が進むことに。下落はFOMC後も続き、最終的に152円台前半まで下落しました。トランプラリーによる上昇幅を、約7割戻しました。
FOMCの利下げは株式市場にあまり影響しませんでしたが、11月前半は米大統領選挙→FOMCでの利下げ決定という大きなイベントが続き、金融市場全体に大きな値動きがありました。
○米大統領選終了、今後のテーマはインフレか?
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