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トランプラリーは株高・ドル高でスタート、"トランプ相場"はいつまで続く?

マイナビニュース / 2024年11月12日 18時0分

トランプ前大統領の当選、そしてFOMCの利下げという11月上旬の大きなイベントを終え、今後トランプ政権の始動が本格化します(大統領就任は2025年1月20日)。

トランプ前大統領は経済優先政策と移民対策を訴えて当選しており、今後様々な経済対策が行われると予想されます。ただし一旦収束したかに見える米国のインフレですが、利下げに合わせて大型の経済対策を行えば、インフレが再燃する可能性が否定できません。

また経済対策を行うには財源が必要であり、トランプ前大統領はその一部を関税引き上で充当しようとしています。しかし経済対策の原資は国債発行が中心とならざるを得ません。ただし米国政府の債務残高は膨らむ一方であり、7日のFOMC後にパウエルFRB議長は、財政赤字は持続不可能な水準、とまで言っています。

トランプラリーでは米長期金利も大きく上昇しました。米長期金利の動きは、今後のトランプ新政権下での債務増大に対する懸念、そしてインフレを織り込む動きとも考えられます。
○少なくとも2年はトランプ相場が続く可能性が高い

今回、大統領とともに上下両院の選挙も行われており、上院と下院そして大統領いずれも共和党が制する可能性が高まっています。上下両院を共和党が制すれば、トランプ大統領の政策がストレートに法案として成立することになります。

議会選は2年に1度行われるため、少なくとも2年はアメリカではトランプ大統領中心の政治及び経済運営が行われます。ただし、上下両院を1つの政党で多数派を占めた際は、2年後に片方の議会で与党が負けるケースが多いです。それでもこの先2年は、トランプ大統領に金融市場は振り回される可能性が高いと言えるでしょう。

米国の大統領は任期4年で2期までであり、今回再任となるトランプ大統領は4年で退任です。前回のトランプ政権時はTPP脱退から議会襲撃事件まで、最初から最後までトランプ劇場が続きました。

株高・ドル高でスタートしたトランプ相場は今後どのような形で進んでいくのでしょうか。米国のインフレの行方とともに注目されます。

石井僚一 いしいりょういち 金融・投資ライター。大手証券グループ投資会社の勤務を経て、個人投資家・ライターに。株式市場や為替市場に関連する記事の執筆を得意としている。資産運用記事やインタビュー記事も執筆中。第一種証券外務員資格保有。 X(旧Twitter):@writerIshii note:https://note.com/richiwrite/n/n1f6457703168 この著者の記事一覧はこちら
(石井僚一)



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