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AMD、CXL 3.1/PCIe Gen6/LPDDR5に対応するアダプティブSoC「Versal Premium Series Gen 2」を発表

マイナビニュース / 2024年11月13日 6時45分

Photo06がより詳細な構成で、水色の部分が今回追加されたものとなる。

さてまずMemoryについて。今回のVersal Premium Gen 2では最大8chのDDR5/LPDDR5XのI/Fを搭載する。これを利用してCXL Type-3、つまりCXL Attached Memoryを簡単に構成できる様になった(Photo07)。

サポートされるはDDR5-6400とLPDDR5X-8533で、これはDDR4-3200とLPDDR4X-4266だったVersal Premiumの倍の帯域となる。その一方で、帯域当たりの消費電力は20~30%下がるので、結果としてより効率よく動作することになる。

LPDDR5Xの場合、最大8533Mbpsで、メモリが8ch(合計256bit幅)なのでメモリ帯域は273GB/sec。一方PCIe Gen6の方は64Gbps×16laneで128GB/secでしかなく、CXL Memory Moduleを構成する場合Memory BandwidthはOverkillとも言える。ただLPDDR5Xを使う場合、メモリ容量はどうしても少なめである。例えば現状SamsungのLPDDR5Xだと128Gbitなら×32構成で8533Mbpsの製品がある。これを利用すると128GBほどの容量になる計算で、ちょっと物足りない。これがDDR5を使うと、速度こそ最大でも6400Mbpsになるから204.8GB/secに抑えられる(それでもPCIe 6.0×16の帯域よりは大きい)が、容量32Gビットで×4構成のものがあるから256GB構成が可能になる。もし帯域を4400Mbpsまで落とす(この場合メモリ帯域は140.8GB/secまで落ちる)と、技術的には1chに2つのチップを接続できる(Versal Premiumでこの構成をサポートしているかどうかは現状不明)から、容量は倍の512GBが確保できる計算になる。今後、DRAMの容量増加によって64Gビットチップが利用可能になれば、1TB構成も夢ではないことになる。ただこの辺はVersal Premier Gen 2がどこまでサポートしているか次第であり、現在問い合わせを掛けている最中である。

2024年11月14日追記:AMDより、最大容量は1TBになる旨の返答が届いた。やはり筆者の想定通り、DDR5-6400だと最大512MB、DDR5-4400まで落とすと1TBの構成が可能になるようだ。

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