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【絶景レポ】北海道最北端「白い道」&「オロロンライン」をグラベルバイクで走る

マイナビニュース / 2024年11月15日 9時49分

稚内から網走に至る国道238号線は総距離319.6㎞、三桁の一般国道としてはもっとも距離が長い。

以前、サイクリング部の学生は追い風に乗って、ツーリング仕様の重い自転車ながら1日で走破すると聞いたことがある。私は何回かに分けて国道238号を走破したが、とてもじゃないが1日では無理である。

“白い道”の絶景を堪能するのであれば、宗谷公園を過ぎて“宗谷周氷河ロード”からがアプローチするのがオススメ。観光協会の作った動画では宗谷岬を越えてから内陸に進路を取っていたが、出発も遅かったので手前側から宗谷周氷河ロードへ。

※編集部注:宗谷周氷河ロードから上猿払清浜線へ直進、宗谷丘陵フットパスコースに沿って右折する

すぐに登りが始まる。とは言っても、勾配も概ねキツくないし、高いところまで登らされるのでもない。20~200mの丘が連なる地形は土が凍ったり、融けたりするのを繰り返して作られたもので、道路の名称にもある“周氷河地形”というらしい。

荷物を積んでいるので軽快に走るという感じではないが、ギヤ比の小さなローギヤを使ってゆっくり走ればいい。周囲はなだらかな稜線の丘陵に、いくつもの風力発電用の風車が回り、ちょっと日本離れした景色を楽しめる。

標識に従ってペダルを漕いでいくと、念願の白い道に入る。路面が白いのはホタテの貝殻を敷き詰めたからで、2011年に産業廃棄物として処理に困っていたホタテの貝殻を、稚内市の職員のアイデアで敷き詰めたのが始まりだそうだ。

路面はロードバイクでもギリギリ大丈夫だと聞いていたが、ちょっと太めの25c以上のタイヤなら、慎重に走ればまったく問題ない。2024年に貝殻を補充し、路面を整備したてとあって、所々にキャタピラの跡が残っていた。初心者でもグラベルバイクなら全く問題ないし、ロードバイクやクロスバイクでも走れるだろう。

緑の丘陵を貫く白い道、海が見えて、空もわずかに青空が見える。写真で見た以上の絶景だ。モーターサイクリストの人たちも、あちこちで愛車を駐めて撮影をしている。
白い道は一方通行ではないが、内陸側からアプローチが推奨されている。それは道幅が狭く、海に向かって下っていく方が圧倒的に景色がいいからだ。

何回かペダルを止めて景色に見入ったが、今晩の宿は稚内の駅前。猛烈な向かい風の中を走らねばならないので、早々に走り出す。空港を出発するときから覚悟を決めていたせいか、思ったよりはキツくない。淡々とペダルを踏んで、1日目は終了。

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