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【絶景レポ】北海道最北端「白い道」&「オロロンライン」をグラベルバイクで走る

マイナビニュース / 2024年11月15日 9時49分

○2日目はオロロンラインを目指す

2日目は宿から程近い、北防波堤ドームからスタート。ノシャップ岬を回って南下する予定だったが、今日も強風注意報が発令されている。西北西の風が風速6~7メートル、しかも午後になると強くなるという。

近くにいたサイクリストに「午前中に距離を稼がないと、午後からはキツいですよ、ここは。方角次第で平地峠(向かい風で登り坂のようになる)です」と教えてもらい予定変更。この方、東京から1ヵ月かけて稚内まで走ってきたという。私は2泊で……というと、「贅沢ですね」と言われたが、ゆっくりと時間をかけられるほうが羨ましい。

というわけで、後半に強い向かい風はゴメンなので、予定のコースを逆走することにした。予定変更といっても、元々、適当に南下して、国道40号で戻ればいいやぐらいにしか考えていない。とりあえずの目標はサロベツ湿原センター。気の向くままにしばらく走って、時々、軌道修正を繰り返す。

向かい風が強く、何度か追い風に乗って引き返そうかとも思った。普段、風速7mだったら、走りに行くのは中止する。しかし、わざわざ北海道まで来たことだし、我慢しながら距離を稼ぐ。

サロベツ湿原センターで遅めのランチを取り、早々に出発する。もうひと我慢すれば、今日のハイライト“オロロンライン”だ。

稚内市から石狩市までの国道231、232号、および道道106号を含む日本海岸を走るオロロンラインは、直線路の美しい絶景ルートとして有名だ。全長は320㎞あり、食事を補給できる店がないため、補給食などをしっかり用意しておく必要があることでも知られる。

巷間、直線路は30分もすれば飽きると言われる。だが、荒涼とした北の大地を走る感じは、旅情をそそる。100㎞も走れば飽きもするだろうが、稚内までの距離なら、その心配もいらない。むしろ、あまり速く走ってしまうと物足りないのでは……と思うほど。脚力はとっくに低下しているが、追い風にのってペースはぐんぐん上がる。

途中、何人かのサイクリストと一緒になって言葉を交わした。札幌から小径車で走ってきた女性や、台湾から夫婦で1週間ほどのツーリングを楽しんでいる人たちなど、やはり黄金ルートである。

2日間で走った距離は約160㎞。初日が60㎞、2日目が100㎞ほど。強風のせいで距離以上の満足感があったが、風向きに恵まれれば、クロスバイクでも完走できるだろう。

今回の2泊3日ツーリングで用意した装備やTipsに関しては、次回お伝えしていこう。

菊地武洋 きくちたけひろ 自転車ジャーナリスト。80年代から国内外のレースやサイクルショーを取材し、分かりやすいハードウエアの評論は定評が高い。近年はロードバイクのみならず、クロスバイクのインプレッションも数多く手掛けている。レース指向ではないが、グランフォンドやセンチュリーライドなど海外ライドイベントにも数多く出場している。 この著者の記事一覧はこちら
(菊地武洋)



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