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落合陽一氏がAIから神社を作る!? 「AIフェスティバル 2024 Powered by GALLERIA」レポート

マイナビニュース / 2024年11月13日 16時22分

結果、審査員特別賞をMasa氏の「100 TIMES AI HEROES」、グランプリをelim氏の「象牙のナイフ」が受賞しました。

象牙のナイフに関しては「AI臭さが出た作品を見ると気持ちが萎えてしまう」という体験から、“AI臭さ”の出ない作りに心がけたとプレゼンがありました。賞金15万円のほか副賞としてGALLERIA U-Series デスクトップモデルが贈呈されます。

昨年の「AIアートグランプリ」と比較して、プレゼンテーションでは、AIツールをいかに使ったかという説明が多かったように思います。昨年は、テクニカルな説明が多かったのですが、今年は、AIツールの進歩とクリエイターの取捨選択についての説明が目立ちました。

昨年は「生成AI元年」とも言われており、ビジネスでの生成AI活用も「検討から実用へとフェーズが変わっている」とされています。アートの分野でも、いかに自らの作品作成に向くツールを活用するのかがポイントのようで、プレゼンでは「当時に自分にできることをすべて出し切ったと思ったが、今ならば別の最新ツールを使ってもっとクオリティが上げられたかもしれない」と語った方がいらっしゃいました。

今年から追加されたもう1つの展示が絵画部門です。こちらは佳作以外にグランプリとGALLERIA賞が贈呈されます。

GALLERIA賞ははんなり女史氏の「希望の夜明け」で、デジタルアートでありながら生命力と温かさが感じられる点が評価された作品でした。はんなり女史氏は次回の「AIフェスティバル」のキービジュアルとして採用されます。

グランプリとなったのはowl_digitalart氏の「不易流行」でした。葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」をモチーフにした金箔で縁取られた水の表現と、女性の表現が伝統的な日本画の要素、AIによる現代的な表現が融合して、力強い生命エネルギーを感じさせると評価された作品です。owl_digitalart氏には賞金のほか、副賞としてGALLERIA R-Series ノートブックモデルが贈呈されました。

owl_digitalart氏に少しお話を伺いましたが「金箔感を出したくて、何度も生成したものの、テイク1がベストだったのでこれを使用した」「実は今回提出した画像データはディテールが甘くて会場で見た際に失敗したと感じた」というコメントをいただきました。

絵画部門のほうが制作環境のハードルが低く、多くの人にAIによる能力拡張が得やすい部門ですし、次回以降が非常に楽しみです。
(小林哲雄)



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