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20代から高めておきたい投資・資産運用の目利き力 第123回 ホームレスも経験した異端児に聞く、建設業特化の再生型M&A支援が照らす建設業界の未来とは(後編)

マイナビニュース / 2024年12月20日 9時0分

――M&Aは幸せも災いもアドバイザーが運んでくるので、アドバイザー選びが極めて重要だと思います。企業再生に長けたチームがあると、売り手の社長さんとしても心強いですね。

朝野氏:社長さんにとって、そんな存在でありたいですね。今後はますます、廃業支援も必要になってくると思います。残念なことですが、手数料のことしか頭にないアドバイザーもいますので、M&Aアドバイザー選びが最大のリスクになり得ます。小さなM&A会社ですと、経験の浅さがリスクとなり得て、大手のM&A会社ですと、案件が小さくて動かないリスクがある。また、会社経営の経験がない人がアドバイザーをやっていることの方が多いわけですから、やはりアドバイザー選びがその後の明暗を決める重要な要素です。「弊社を選んで良かった」と言っていただけるよう、メンバーもパートナーも慎重に厳選し、理念をともにできる人と仕事に取り組んでいきたいと思います。
○社長だけでなく社員の人たちも「だれ一人取り残すことなく」救いたい

――「シードアドバイザリーのサービス」の中には、職業紹介についても記載がありますが、再生型M&Aだけでなく紹介もされているのですね。

朝野氏:はい。最近スタートしたサービスです。再生型M&Aの案件でも、「何名かは人員カットする」ということがあります。M&Aは「社長の将来」について支援することが多いわけですが、社員の人たちも「だれ一人取り残すことなく」救いたいと私は思っています。

そこで、職業紹介サービスで社員の方々の転職、将来に対してもコミットしたいと思い、ヘッドハンティング事業を始めました。成長意欲のある人材がまだまだ足りておらず、特に30~50代の施工監理の人材が不足しています。弊社は、M&Aアドバイザーとしてさまざまな交渉・調整をしてきていますので、一般的なキャリアアドバイザーの方にはできないアドバイスが可能です。待遇の交渉もできますので、独自の強みを活かして良い転職先の紹介ができると考えています。転職だけでなく、独立起業という道を選ぶ方もいらっしゃるでしょうし、その場合は経営のアドバイスもしっかりさせていただき、再生型M&Aアドバイザーとしての私たちの出番がないようにしたいと思います。

本当は、企業再生のニーズがなくなる未来が理想なのですが、現実はそうもいきません。一社でも多くの企業、一人でも多くの社長さん、一人でも多くの社員さんを救い、建設業界の未来を明るくしていきたいと思っています。

中島宏明 なかじまひろあき 1986年、埼玉県生まれ。2012年より、大手人材会社のアウトソーシングプロジェクトに参加。プロジェクトが軌道に乗ったことから2014年に独立し、その後は主にフリーランスとして活動中。2014年、一時インドネシア・バリ島へ移住し、その前後から仮想通貨投資、不動産投資、事業投資を始める。現在は、複数の企業で経営戦略チームの一員を務めるほか、バリ島ではアパート開発と運営を行っている。監修を担当した書籍『THE NEW MONEY 暗号通貨が世界を変える』が発売中。 この著者の記事一覧はこちら
(中島宏明)



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