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世界最高クラスにスモーキーなウイスキー「オクトモア」の魅力とは - 2024年の「オクトモア15」はすべて当たり!

マイナビニュース / 2024年11月15日 16時32分

「始めて蒸留したオクトモアのフェノール値は80ppmでした。それまで、80ppmのようなウイスキーは作られたことがなく、ブルックラディにとってすごく面白いチャレンジでした。ブルックラディのエレガントでフローラルなハウススタイルを守れるのか、どの樽に合うのか、今でもチャレンジをしているところです。5年間熟成させた段階で、もうこれは十分に美味しいぞと思い、2008年にリリースしました」(アダム氏)

最初に発売された「オクトモア 1.1」は5年熟成で、フェノール値は80.5ppm、アルコール度数は63.5%です。スペックだけ見ると、若すぎて、スモーキーすぎて、アルコールも強すぎるように見えますが、実際に飲んでみるととても美味しかったそうです。

翌年は「オクトモア2.1」がリリースされました。ナンバリングの整数部分はリリースの回数を表します。小数点の部分は、使った樽を表しています。「.1」はアメリカのバーボン樽のみで熟成した「オクトモア」となります。

「.2」はワイン樽で熟成された原酒をブレンドしたもの、「.3」はオクトモアファームで収穫した大麦を使用したもの、「.4」はバージンオークの新樽で熟成したものとなります。

今回のマスタークラスでは、オクトモアの「15.1」「15.2」「15.3」をテイスティングできました。「15.1」はリチャー(焼き直し)したバーボン樽で熟成し、フェノール値は108.2ppm、アルコール度数は59.1%です。

「アルコール度数は59.1%とけっこう高いですが、香りにはアグレッシブな感じはありません。もちろんスモーキーさはありますが、フローラルでフルーティな、軽やかな特徴もあり、ブルックラディのハウススタイルを守っています。伝統的なアイラウイスキーのヨードっぽさはなく、香りにはスモーキーさが控え目です。しかし、口に含むと、スモーキーさがゆっくり開きます。これがオクトモアスタイルです」(アダム氏)

「15.2」は「15.1」とまったく同じ原酒を異なる樽で熟成。フェノール値も108.2ppmと同じです。「.2」はワイン樽を使っており、フィニッシュにはコニャック樽も使いました。オクトモアでコニャック樽を使ったのは今回が初めてだそうです。

「15シリーズの中では、この15.2が一番好きです。フレンチワイン樽で熟成させるとワインの影響がとても強くなるのですが、コニャック樽はすでに40年以上使われているので、フレンチオークから来る影響がまったく異なります。ドライフルーツやキャンディー、ナツメグといったスパイスは、これまでのオクトモアの中でも珍しい味わいです」(アダム氏)

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