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世界最高クラスにスモーキーなウイスキー「オクトモア」の魅力とは - 2024年の「オクトモア15」はすべて当たり!

マイナビニュース / 2024年11月15日 16時32分

「15.3」は、アイラ島にあるオクトモアファームの大麦のみを使っていることが特徴です。このファームはブルックラディ蒸留所から約3kmのところにあり、「ポートシャーロット」の熟成庫の隣に位置しています。スコットランド本土の大麦と比べて、アイラ島産の大麦を使うと、アルコールの収穫量が大きく落ちるそうです。

「生産量を考えるならビジネス的にはよくないのですが、それはブルックラディの目標ではありません。個性が違うウイスキーを作りたいと考えています。逆に、取れるアルコール量が少ないからこそ、味が強くなります。初めてオクトモアファームの大麦から作ったのは「6.3」でした。フェノール値は258ppmです。その後もフェノール値の1位を更新するのは「.3」です。「8.3」のフェノール値は309.1で、(もっともフェノール値の高いウイスキーとして)ギネスブックにも登録されています」(アダム氏)

「15.3」はバーボン樽に加え、オロロソシェリー樽で熟成させています。アルコール度数は61.3%、そしてなんとフェノール値は307.2ppmと歴代2位の高さです。とはいえ、香りがきつすぎるというわけではなく、柑橘系のニュアンスもある甘やかなスモーキーさが感じられます。度数が高いからか“とろっ”としており、クリーミーでスモーキーで最高に美味しいウイスキーでした。

「.3シリーズはどれもそうなのですが、ブルックラディのテロワールが感じられます。オクトモアファームは海に近く、毎日潮風にさらされています。そのため、大麦にもその塩気が入ります。どの.3シリーズもすべてソルティな味わいが残っています。ブルックラディという銘柄ではありませんが、もしかしたら、オクトモアが一番ブルックラディらしいかもしれません」(アダム氏)

と、マスタークラスはここまで。そのあとは併設されたバーへ向かい、限定ボトルを含め多数のオクトモアを試飲できました。

注目は、アイラ島限定で、まだスコットランドでも飲めない「オクトモア10年」。アイラ島では毎年5月にアイラフェスを開催しているのですが、そこで出たボトルです。

「基本的にオクトモアは5年熟成です。そもそも、オクトモアはたくさん作るものではなく、ブルックラディの生産量のうち10%にしかなりません。10年熟成させるのもとてもレアですが、たまにはやってもいいかなという気持ちで作りました」(アダム氏)

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