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onsemi、65nm BCDプロセスによるアナログ/ミクスドシグナルプラットフォーム「Treo」を発表

マイナビニュース / 2024年11月15日 17時23分

画像提供:マイナビニュース

onsemiは11月11日(米国時間)、同社の65nm BCDプロセスを活用したアナログ/ミクスドシグナル向けプラットフォーム「Treo」を発表した。これに関する説明会がオンラインで開催されたので、その内容をご紹介したい。

onsemiは、元々Motorolaのアナログ半導体部門が分社化された形で1999年に創業された(ちなみにデジタル半導体部門はFreescaleになってNXPに買収された)が、創業当時は兎も角現在ではアナログの、しかもディスクリート部品だけを扱っていてビジネスになる訳もなく、デジタルを含めた広範な製品を取り扱う必要があることから、さまざまな企業買収などを含めた事業の拡張を図ってきた。こうした取り組みを踏まえ、2023年末には組織再編を実施。PSG(Power Solution Group)、ASG(Advanced Solutions Group)、ISG(Intelligent Sensing Group)の3つの組織に編成されたが、2024年3月には新しくAMG(Analog and Mixed-Signal Group)が構成された事が発表された。今回の発表はこのAMG向けのプラットフォームという事になる(Photo01)。

具体的なAMGの製品ポートフォリオがこちら(Photo02)であるが、今回は4つのポートフォリオで共通的に使えるものとしてTreoが発表された(Photo03)。

この共通プラットフォームを利用する事で、例えば車載向けであれば電動化やSDV/Zone Architecture、ADASなどで要求される、高電圧対応や高効率の電力管理、それとセンシング/通信向けのインフラを1つのプラットフォームで対応することができるようになる(Photo04)。

またAIデータセンターの消費する電力が物凄い勢いで増加しているのはご存じの通り(Photo05)であり、そうした状況にあって性能や機能を落とさずに電力効率を向上させることが求められている。

もちろん、onsemiがAI半導体そのものを作るわけでは無いが、半導体に電力供給を行う部分はonsemiの範疇であり、このためにも高電圧(1000Wに達するチップでの消費電力を12Vで供給するのはそろそろ無理があり、こちらも48V化が待ったなしになりつつある)に対応したプラットフォームが必要である。一方、医療向けのウェアラブル機器はそもそもバッテリー駆動であるため低消費電力への要求は当然大きいが、加えてコスト削減への要求も高い。その一方で精度を落とさない(というか、精度を高めたい)というニーズは当然にあるわけで、これらの条件をすべてて叶える必要がある(Photo06)。

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