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『光る君へ』藤原実資(ロバート秋山)のシーンに高い注目度 第43話画面注視データを分析

マイナビニュース / 2024年11月17日 6時0分

「帝のご譲位、今少し、お待ちくださいませ」実資も不毛な議論に気づいたようだ。早急に話を切り上げると一礼してその場を去った。

○「実資は敵にまわしたら怖いな」

注目された理由は、左大臣VS大納言の熱いバトルに視聴者の視線が「くぎづけ」になったと考えられる。

長年、朝廷で実務を担ってきた実資は、理想だけでは物事が立ち行かないことを熟知していた。それゆえ、「民が幸せに暮らせる世を作る」という、道長の曖昧な理想を否定した。近頃の道長は実資の言う通り、「民の幸せ」を名目に己の権勢を高めるのに躍起になっているように見える。実際に藤原行成(渡辺大知)も道長から離れようとしており、道長のやりようが改まらないなら今後も離れていく者は増えるだろう。

X(Twitter)では、「実資さんのおっしゃることは、現代にも通ずるものがありますね」「実資と道長の問答良かったなあ」「実資さん、けんか腰ではあるけど『その考えもよく分かります』と一旦受け止めるのが素晴らしいな」「実資は敵にまわしたら怖いな」といった、実資の考えと諫言する姿を支持するコメントが多く集まった。

物語も最終盤に差しかかり、重鎮・実資の存在感(顔の圧力も)が増してきました。徹底したリアリストである実資の思いは道長に届くのだろうか。実資の祖父・藤原実頼は道長の祖父・藤原師輔の兄で小野宮流の創始者だ。実資と道長ははとこの関係に当たる。実資は道長の権力が絶大となっても、豊富な学識を基盤に、道長に対して筋の通った態度を貫く。道長はそんな実資を煙たく思いつつも高く評価していた。孤独な権力者となった道長にとって、実資の存在は救いだったのではないだろうか。実資は最終的には従一位・右大臣に昇り、「賢人右府」と呼ばれた。

●実資が三条天皇(木村達成)に激おこ
2番目に注目されたのは20時24分で、注目度76.6%。大納言・藤原実資が三条天皇(木村達成)に激おこのシーンだ。

「憤慨した。約束したではないか!」実資はすさまじい怒りをあらわにしていた。「ご不安であるならば、信用できる蔵人頭をお置きになられませ」実資は道長から譲位を迫られている三条天皇にそう助言していた。三条天皇は道長からの圧迫に対抗するべく、実資を味方につけるため、実資の養子である藤原資平(篠田諒)を蔵人頭に抜てきすることを実資にひそかに約束していたが、その密約がいとも簡単に破られたのである。

「私の友、兼綱を蔵人頭にしてくださいませ」「私からも、お願いいたします」三条天皇は息子である敦明親王(阿佐辰美)と、その母であり自らが寵愛する妻の中宮・藤原すけ(女偏に城)子(朝倉あき)からの懇願を受け、実資との約束を反故にし、亡き関白・藤原道兼(玉置玲央)の息子・藤原兼綱を蔵人頭に任命してしまったのだ。実資の墨をする手に力がこもる。「約束を反故にするなら、私を二度と頼りにするな!」墨をすり気持ちを落ち着かせようとする実資だが、怒りは収まるどころかますますその強さを増していく。そんな主人の思いが伝わったのか、「スルナ!」と、実資のオウム(種崎敦美)も憤った。
○実資に共感するコメントが多数

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