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『光る君へ』藤原実資(ロバート秋山)のシーンに高い注目度 第43話画面注視データを分析

マイナビニュース / 2024年11月17日 6時0分

このシーンは、ロバート・秋山竜次の顔面の圧力に視聴者の視線が集まったと考えられる。

作中ではクリーンな政治家で描かれることの多い実資だが、子の出世を願う親の顔は持ち合わせていたようで、女好きな一面も含めると非常に人間臭い人物だ。三条天皇から資平を蔵人頭にすると言われた時の実資の表情は絶妙だった。当時は蔵人頭から参議を経て公卿となるのが典型的な出世コースだった。三条天皇はわが子(養子ではあるが)にそんなレールを約束しておきながら、簡単に反故にしたのだから実資が怒るのも無理はない。

SNSには「実資が怒っているのは、息子かわいさだけではなく、人の上に立つものが理由もなく約束をたがえたことが許せないってことなんだよね」「実資の墨すり、こっちまで怒りが伝わってくるね」「実資が怒るのも無理ないよなぁ」「実資もそうだけどみんな家族を大事にしてはいるんだよな」といった、実資に共感する投稿がアップされている。三条天皇は妻・すけ子の立后の儀の件で実資を自分の味方だと思うようになったが、実資は徹底したリアリストであり、どんな天皇であろうと一定の忠誠を誓うべきという自分のスタンスを守ったにすぎない。何事も筋を通すことが大事と考えている実資だが、一方的に約束を反故にした三条天皇とは今後どのように接していくのだろうか。

また、このシーンでは白いオウムの姿があった。その声は、大人気アニメ『SPY×FAMILY』のアーニャ役である種崎敦美なので、第22回「越前の出会い」で登場したあの個体だと考えられる。「越前の出会い」は996年だから、もう20年ほど(現在が1014年)経っており、ずいぶん長生きしているように感じるが、オウムは鳥類の仲間でも特に長命で40~60年を生きるそうだ。実資は1046年で90歳の生涯に幕を閉じる(あと32年)が、アーニャオウムとどちらが長生きするのだろうか。とても気になる。

●源倫子、積年の思いをカミングアウト
3番目に注目されたシーンは20時27分で、注目度75.3%。源倫子(黒木華)が積年の思いをカミングアウトするシーンだ。

「私は、殿に愛されてはいない…私ではない、明子さまでもない、殿が心から愛でておられる女が、どこぞにいるのだと疑って苦しいこともありましたけれど、今はそのようなことは、どうでもいいと思っております」倫子は道長と2人きりになると、ゆっくりと話し始めた。

倫子と道長は、ここ土御門殿ではつい先ほど、嫡男・藤原頼通(渡邊圭祐)と、その妻・隆姫女王(田中日奈子)や子などについて一悶着があった。隆姫女王に子ができぬことが原因である。隆姫女王はそのことを気に病んでおり、夫の頼通はそんな妻を思いやって子をなすために妾(めかけ)をおくことを拒否しているのだ。まだ若い息子夫婦にとっては、左大臣家の重みよりも、お互いに対する愛情を優先してしまうことは仕方のないことである。現に道長本人も、若かりし頃は家を第一とする父・藤原兼家(段田安則)にことあるごとに反発していた。倫子は妻を一途に愛する頼通に、女の幸せは夫からの愛を得ることがすべてではないと説得をしたが、頼通はさらに態度を硬くしてしまった。

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