大阪府の超高層ビル「大阪マルビル」建替プロジェクトが本格始動! ホテルやオフィス、商業施設、コンサートホールなど備えた複合施設に
マイナビニュース / 2024年11月19日 17時1分
ホテルでは、ラグジュアリーホテルや都市型ホテルを誘致し、2種類のホテルで総客室数約280室を計画。イノベーションオフィスとしては、世界トップクラスのイノベーション拠点を形成する計画だという。多種多様な人や情報が集まるワークスペースを設置し、入居するスタートアップの成長を支援するプログラムやコミュニティの提供を検討している。コンサートホール・舞台では、クラシックコンサートを主にしながら、舞台・客席の規模を変更できる設備を採用することで、多目的での芸術体験ができる空間を設計する。商業施設としては、大阪マルビルの雰囲気を継承する空間を計画しており、施設の用途と親和性のある店舗を誘致する予定。
また、一棟の中に多種多様な機能があるため、文化機能や宿泊機能、イノベーション拠点の相互連携による、新たな魅力、価値の創出にも取り組む。
○施設構成
同プロジェクトは、最高高さ約192mと、うめきた含む大阪駅周辺で最も高く(2024年10月31日現在)、地上40階、地下4階の複合ビルを開発する計画。高層階から、展望スペースやミュージアム、ホテル、イノベーションオフィス、コンサートホール・舞台、商業施設、駐車場などで構成される。今後、賑わい創出の場、文化交流の場としての役割を果たしていく。
○周辺整備や緑化推進
同プロジェクトでは、開発する敷地内だけではなく、地域の魅力や活力の向上に向けた整備を行う予定。ピロティとしてまちに開放し、そこから連続する周辺地域の歩行環境改善や修景なども検討している。地下では、四つ橋線「西梅田駅」に接続する地下通路を新設し、改札口も設ける予定。周辺整備完了後には、まちの賑わい創出のためのエリアマネジメントにも取り組む。
都市再生のシンボルツリーを目指して、低層部の壁面に緑化ルーバーを設置する。また、計画地周辺の緑化も推進していくことで、「居心地が良く歩きたくなる」まちづくりに貢献していく。
○自然エネルギーと省エネ技術の活用によるZEBや木材利用
同プロジェクトでは、建物の遮断熱性能を向上させるとともに、自然エネルギーや省エネ技術を採用することで、ZEB認証の取得を目指す。
また、CO2の固定化や森林資源循環などへの貢献のため、木材利用も進める。同社の非住宅建築物における木造や混構造、内外装の木質化などの取り組み「Future with Wood」の一環として、内外装に木材の採用を計画している。
さらに、BCP対策のため、非常用発電機やコージェネレーションシステム、雑用水利用などによる電力や水のバックアップを行うことで、レジリエンス性に優れた計画とする。
(Yumi's life)
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