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【ディズニーに学ぶ】組織のミッションも達成できる! メンバーが仕事にやりがいを持つメリット

マイナビニュース / 2024年11月29日 17時0分

これは、「仕事に、これで良し(完ぺき)はない」ということです。

先ほどお伝えした通り、ディズニーには、デューティをこなすためのマニュアルがあります。マネジメント職の内容についても、どの箇所をどのように管理するのかがマニュアルに書かれています。

これは、「型を作って仕事を与えれば、漏れがなくなる」という考えにもとづいて作られています。

一方、ミッションについては、「自分の頭で考えるもの」と書いてあるだけです。そこには、「仕事は無限であって、常に既存の方法で満足してはいけない」という思想があるのです。

自分の頭で考えて動いた結果、失敗することもあります。その場合は、失敗した理由を本人とリーダーが話し合うことが教育であり、失敗した経験は必ずプラスに働くのです。

とはいえ、事業の内容や現場の事情、時流に応じてデューティとミッションの割合は変わります。ディズニーではデューティが6割、ミッションが4割としています。

リーダーはこの2つのバランスを考えていく必要があるでしょう。

たとえば、現場にAIが導入され、活用できるようになれば、デューティの割合を減らし、代わりにミッションの割合を増やすこともあるかもしれません。

ただ、重要なのはデューティとミッションの比率ではなく、仕事には必ずデューティとミッションがあり、ミッションを達成して初めて、企業の使命、あるいは仕事が達成されるということ。

リーダーは、メンバーが自分で考えたことを実践できる環境やしくみを作っていくことが大切なのです。

○大住力

ソコリキ教育研究所代表。Hope&Wish公益社団法人 難病の子どもとその家族へ夢を代表。大学卒業後、株式会社オリエンタルランドに入社。約20年間、人材教育、東京ディズニーシー、イクスピアリなどのプロジェクト推進、運営、マネジメントに携わったのち退職。その後、「Hope&Wish公益社団法人 難病の子どもとその家族へ夢を」を創設。2020年に同法人は日本における「働きがいのある会社ランキング小規模部門第3位」、アジア地域における「働きがいのある会社ランキング中小企業部門第17位」を受賞。東京2020オリンピック・パラリンピックのボランティア人材育成統括も務める。これまでに業種業態を超えた行政、企業、団体に講演、人材教育指導、コンサルティングをおこなっている。『一度しかない人生を「どう生きるか」がわかる100年カレンダー』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『マンガでよくわかる ディズニーのすごい仕組み』(かんき出版)など、著書多数。

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