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クルマのクイズ 第40回 乗用車の前はいろいろ作っていた? バス「ふじ号」を手掛けた国産車メーカーとは

マイナビニュース / 2024年11月27日 8時0分

画像提供:マイナビニュース


ヒント:飛行機製造からスタートした会社です

こちらのメーカー、現在は乗用車のイメージが強く、「●●リスト」と呼ばれる熱烈なファンを抱えていますが、もともとは飛行機の製造から始まった会社だったんです。

――正解は次のページで!


○問題をおさらい!

正解はこちら!

○【答え】スバル(SUBARU)

正解はスバルです。

スバルの前身は1917年設立の飛行機研究所、後の中島飛行機です。中島飛行機は戦後、GHQにより飛行機の研究と製造が禁止されたため、富士産業と改称し、さまざまな製品の開発・製造に乗り出して日本の復興に尽力します。

そんな中で始めた新たな取り組みのひとつがバスボディ事業でした。1946年に「小泉ボデー製作所」を設立し、航空機の製造で培った板金や木工の技術をいかしたバスのボディ製造を開始したのです。

ちなみに小泉ボデー製作所は、設立翌年に解散し、富士産業に吸収されます。富士産業は1950年に富士自動車工業に改名。さらに富士自動車工業を含めた元・中島飛行機系の企業5社が集まり、1953年に富士重工業を設立し、1955年にはその5社を吸収して1社にまとまりました。これが現在のスバルなのです。

当初はGHQからの払い下げトラックのフレームに、外観と車室空間からなるバスボディを架装してバスを製造していました。フロントにエンジンを搭載してリヤタイヤを駆動するFRレイアウトのボンネットバスです。ただ、前方に大きなエンジンルームがあるボンネットバスは、どうしてもキャビンが小さくなってしまいます。

その頃、やはりGHQが日本国内に持ち込んでいたのが、車体内部にエンジンルームを持つリヤエンジンバスでした。富士産業はボディの大きさの分だけ乗車スペースを広げられる効率の良さに注目。同車両を参考にして作ったのがモノコック構造のR5型バス「フジ号」だったのです。

モノコック構造は現在の乗用車の主流となるボディ構造ですが、本来は飛行機由来の技術です。簡単にいえば、駆動系や足回りを取り付けるフレームと外装や車室となるボディを一体構造とすることで、軽さと頑丈さを両立させています。飛行機の技術に長けた当時の富士産業(小泉ボデー製作所は解散し、富士産業に吸収されていました)にとっては、持ち前の技術をいかせる製品だったのです。そしてリヤエンジン構造は、エンジンが車両の最後方にあるので、走行中の騒音を抑えられるというメリットがありました。

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