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冬のアトピー性皮膚炎、悪化させないための対策は?

マイナビニュース / 2024年11月27日 13時0分

また、アトピー性皮膚炎のもう一つの特徴は「皮疹」です。アトピー性皮膚炎の皮疹には、以下のような種類があります。

・搔かなくてもできる皮疹…栗粒ほどの点状紅斑・芥子(けし)粒ほどの小丘疹や小水泡・紅斑紅疹
・掻きむしることでできる皮疹…潮紅・糜爛(びらん)・血痂(けっか)
・掻くことを繰り返してできる…結節・苔癬(たいせん)・痒疹(ようしん)
・掻きむしりに感染要素が加わる…浮腫・毛嚢炎(もうのうえん)

さらに、少し厄介なアトピー性皮膚炎の病変もあります。たとえば、「エレファントスキン」は高度に苔癬(たいせん: 触ると硬く小さい丘疹が多数集合したもの)化した皮膚病変で、厚皮症または象皮症とも言われ、特に首のあたりに特徴的に現れます。

「ドライスキン」は、たいていはかゆさを伴わないカサカサ肌ですが、衣服を脱いだ時などに急にかゆさが現れることもあるため、幼児の場合は掻くくせがついてしまうケースも多くみられます。

このほか、「口切れ・耳切れ」や頭髪内の病変、股間の病変などもあります。口切れや耳切れの場合は感染の危険があるため、特に注意が必要です。
○■乾燥する冬にアトピーを悪化させないためには

アトピーは、季節によって悪化することもあります。夏に悪化しやすい人と、冬に悪化しやすい人に分かれますが、夏に悪化しやすい人の場合、暑くなって汗をかくことで、その汗が皮膚への刺激となってアトピーの悪化につながります。

一方、冬にアトピーが悪化しやすい原因は「乾燥」です。冬になると空気が乾燥してきますので、ただでさえ皮膚が乾燥してバリア機能が低下しているアトピーの皮膚には、刺激が加わりやすくなってしまうのです。また、暖房を使用するとさらに空気の乾燥に拍車をかけるため、アトピーが悪化しやすくなります。

乾燥する冬にアトピーを悪化させないためには、保湿を充分行うことが大切です。大人の場合、アトピーは上半身に現れる傾向にありますので、全身はもちろん、顔や上半身の保湿は特にしっかり行いましょう。

保湿剤は使用感の合うものを使用し、できればこまめに塗るのが理想的ですが、最低でも1日2回は塗ることが推奨されています。冬場の場合、さっぱりタイプよりクリームタイプ・オイルタイプなど保湿力の強いものがおすすめです。また同時に、暖房を使用する際は加湿器を付けるなどし、空気の乾燥も改善しましょう。

そして、冬になると熱いお風呂に入りたくなりますが、熱いお湯は皮膚への刺激になり、乾燥を助長したりかゆみを引き起こしたりします。アトピーを悪化させないためにはあまり熱いお風呂には入らず、また、刺激の強い入浴剤の使用も避けましょう。入浴後は速やかに保湿剤を塗ることで、乾燥を防ぐことができます。

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