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「落語」×「学習アプリ」で何を学ぶ? カシオが開いた東京立正中学校・高校の出張授業に潜入!

マイナビニュース / 2024年11月22日 22時50分

そして授業は、次のトピックにうつります。田口先生が「はなびさんとは別の方の『反対俥』の口演を聞いて、二人の高校生がその内容をまとめたもの」としてふたつの要約を示し、生徒たちは2つの要約とはなびさんの口演との違いを探すというグループワークを行うことになりました。

このグループワークの際にも、「ClassPad.net」が活用されます。生徒たちは、グループごとに用意されるデジタルノートにふせんを張り付け、意見をまとめていきます。

10分ほど各グループで話し合った後、代表して1グループが話し合った内容を発表。その際には、グループワークで話し合った際のデジタルノートが田口先生のPCに共有され、そこからプロジェクターで全員に見えるように映し出されていました。

生徒たちが積極的に意見を出してそれぞれのグループの意見をまとめている様子を見て、田口先生は「皆さんが考えて動いてくれるというのが、高校の授業なんです」と言います。「先生が言ったことに、『あれ、これはどういうことなんだろう』と思ったら、『ClassPad.net』でぱっと調べられる」と、「ClassPad.net」を積極的に使って自分たちで学んでいくことを勧めていました。

グループワークの発表で終わりと思いきや、ここで田口先生は先の要約を示して「『反対俥』を聞いてどれくらいの時間でこれを作ったと思いますか」と問いかけます。そして「実はこの要約、1秒で作っています」と続けました。実は先ほどの2つの要約は、「Gemini」「ChatGPT」に「反対俥」のストーリーを要約させたものだったのです。

ここから田口先生は、生成AIの限界やそれを使ううえで気をつけなければならないことを説明していきます。はなびさんが今日の教室の様子をふまえてアレンジした噺の内容は検索や生成AIでは調べられないし、AIには間違った情報を出力してしまうハルシネーションという問題があるので、AIで作成したものは必ず確認することが必要。そのための知識と思考力を身につけなければならないと言います。

国語の授業がいつの間にか情報の授業のようになったところで、田口先生の授業も一区切り。最後にはなびさんが再度登壇し、生徒たちからの質問に答えたり、反対にはなびさんから生徒たちに「夢を持っている人ってどれくらいいますか?」と尋ねるなどして、この日の2時間の授業を終えました。

授業後に、「最初はリアクションが薄かったのでどうしようかなと思いました」とはなびさん。「イノベーションコースの生さん徒ということで、社交的な子が多いのかと思っていたんですけど、まじめで礼儀正しく聞いてくれて、終わった後にわざわざ『よかったです』と言いにきてくれた。聞いていて大爆笑するって感じではないけど、あとで聞くと『よかった』って言ってくれるのは、フランス人の反応に似てます」と話していました。
○他の学校の先生を招くのは生徒たちへの刺激が狙い

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