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「口臭」でパフォーマンスが低下しても受診する人はわずか12.4%、長期化も多数か - 日本歯科医師会が調査

マイナビニュース / 2024年11月25日 9時44分

画像提供:マイナビニュース

日本歯科医師会は11月22日、「歯科医療に関する一般生活者意識調査」の結果を発表した。調査は2024年9月11日~9月13日、全国の15歳~79歳の男女10,000人を対象にインターネットで行われた。
○「プレゼンティーズム」とは

今回の調査において、歯の健康とプレゼンティーズムに関する質問も行われた。プレゼンティーズムはWHO世界保健機関によって提唱された健康問題に起因したパフォーマンスの損失を表す指標で、「欠勤にはいたっておらず勤怠管理上は表に出てこないが、健康問題が理由で生産性が低下している状態」を意味する。本調査では調査対象者に合わせ、「仕事」を家事や学業を含む形で広義に捉え、日常的にする仕事や家事、学校での勉強や他者とのコミュニケーションなど、自分が普段当たり前にできていること全般をパフォーマンスと総称。歯や口の中の問題が原因でそれらパフォーマンスが低下する状態を「プレゼンティーズム」と定義し、調査・分析を行った。
○歯や口の中のトラブルが影響するのは日常生活全般に

歯や口の中のトラブルは、日常生活の中でどんなことに影響を及ぼすと思うかと聞くと、「集中力」(48.4%)、「生活全般の質」(37.3%)、「コミュニケーション・会話」(36.9%)、「人付き合い」(30.5%)が上位に挙げられた。歯や口の中のトラブルは、日常生活全般のパフォーマンスを低下させるプレゼンティーズムの要因になっているようだ。

これを年代別に見ると、10代・20代は「コミュニケーション・会話」「人付き合い」、30代・40代は「集中力」「コミュニケーション・会話」、50代以降は「集中力」「生活全般の質」が影響を受けやすい分野のTOP2となっている。日常生活全般のパフォーマンスを低下させ、プレゼンティーズムの要因となる歯や口の中のトラブルだが、年代により影響する分野が変化している。

○歯や口の中のトラブルで4割がパフォーマンス低下を痛感

プレゼンティーズムの要因となる歯や口の中のトラブルだが、どれぐらいの人が影響を受けているのか聞いた。歯が痛くなる、歯ぐきが腫れる、歯の詰めものがとれる、歯にものが挟まる、口の中が渇く、口臭が気になるなどの「歯や口の中のトラブル」で、この1年の間に日常生活のパフォーマンスが落ちたと感じたことがあるかと聞くと、全体の41.6%(よくある5.6%+たまにある20.3%+1回でもある15.7%)が、歯や口の中のトラブルが原因となりパフォーマンスの低下を感じている。その要因となった症状を聞くと、「歯の痛み」(38.0%)、「歯に違和感を感じる」(36.2%)、「口臭」(28.4%)が上位に挙げられた。

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