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知って納得、ケータイ業界の"なぜ" 第182回 生成AIと料金プランのセット割に注力し始めた携帯各社、狙いは“経済圏”か

マイナビニュース / 2024年11月25日 13時24分

画像提供:マイナビニュース

携帯各社が生成AIを活用したサービスを料金プランとセットで提供、あるいは割引する動きが強まっている。現時点で各社の狙いはまちまちだが、今後の各社のビジネスを考えると重要な存在となる存在となる可能性が高い。
生成AIチャット提供の動きが急拡大

いわゆる「生成AI」のブームは、一時期と比べればやや落ち着きつつあるとはいえ、依然加熱が続いている。それだけに2024年はさまざまな業界が生成AIの影響を大きく受けているのだが、それは携帯電話業界も同じだ。

とりわけユーザー視点で見た場合、生成AIの影響が色濃く出ているのは、携帯電話の料金プランと生成AIを活用したサービスが割引、あるいはセットになる施策が、急激に増えたことではないだろうか。その先駆けとなったのがソフトバンクである。

実際ソフトバンクは2024年6月17日に、生成AI技術を活用した検索サービス「Perplexity」を提供するPerplexity社と戦略的提携を開始すると発表。この提携によってソフトバンクは「ソフトバンク」「ワイモバイル」「LINEMO」の顧客に対し、Perplexityの有料サービス「Perplexity Pro」を1年間、無料で利用できるトライアルの提供を開始している。

Perplexity Proを利用するには月額2950円、または年額2万9500円を支払う必要があるのだが、トライアルによってソフトバンクの3ブランドの料金プランを契約していれば1年間は無料で利用できる。そこで注目を集めたのが、オンライン専用の「LINEMO」の料金プラン「LINEMOベストプラン」である。同プランは月額990円にもかかわらず、契約していればそれより月額料金が高いPerplexity Proを1年間無料で利用できてしまうため、Perplexity ProのためにLINEMOベストプランを契約する人も多くいたようだ。

それに続く形となったのが楽天モバイルである。同社は2024年10月31日に、楽天モバイル契約者のみが利用できるコミュニケーションサービス「Rakuten Link」を、ポータルとしての機能を強化する形でリニューアル。新たな機能としてAIチャットの「Rakuten Link AI」を追加しているのだ。

Rakuten Link AIはRakuten Linkが利用できる楽天モバイルユーザーであれば無料で使えるので、実質的には楽天モバイルの料金プラン「Rakuten最強プラン」にバンドルされたサービスと見ることができよう。無料だけに1日のチャット数の入力上限が50回、1回の質問につき文字数が500文字以内といった制約は設けられているものの、追加料金不要で独自のAIチャットが利用できるのはメリットだ。

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