1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

夜の世界を巡るアドベンチャーゲーム『Recolit』で、心がほっこりあたたまった

マイナビニュース / 2024年11月26日 16時54分

バケツと同様に、それぞれのアイテムに触れると画面にモノローグの説明文が表示される。そのユニークな言い回しに、「わかるわかる」と共感を覚えつつ、くすりと笑えるのが実に心地よかった。

また、アイテムの説明文や住人たちの困りごとの調査内容は、「タブレット」で見返すことができる。未取得のアイテムはシルエットで表示され、一度触れるとリストに追加されていく。この収集要素が絶妙にコレクター心をくすぐり、取り逃がしてはならないとプレイヤーを夢中にさせる。アイテム収集やサブクエ好きの人には、たまらない仕様だ。

住宅地にいる住人たち全員の困りごとを解決させると、彼らも少女と同様にゆらゆらと暗闇のなかに消えてしまい、次のステージへの道がひらいた。こうして宇宙服を着た少年は、夜の世界にいる人々と出会い、別れ、少女を追いかけながら思い出を辿っていく。

大切な思い出を呼び覚ましてくれる、懐かしい景色と心あたたまる物語

海辺や住宅地のほかにも、『Recolit』にはさまざまなステージが登場する。マンションの敷地、駅の改札口やホーム、揺れる電車内など、いつかどこかで見たような懐かしい気持ちになれる景色が続く。

なかでも筆者が特に感動したのは、科学館のステージだ。全4階建ての科学館は、各階にバラエティに富んだ展示コーナーが用意されている。地球誕生から生命の進化を辿る展示物や迫力満点の恐竜模型、発電機の体験コーナー、ピタゴラ装置など、現実の科学館さながらのギミックが多数登場する。実家の徒歩圏内にある科学館に通っていた筆者は、「こんなのあったなぁ!」「懐かしい!」と童心にかえって楽しんでしまった。

なお、科学館には「スタンプラリー」があり、とある困りごとを抱える親子のために各コーナーを見学してスタンプを集めるという調査がある。まるで遠足にでも来たかのようなワクワク感を味わえるので、プレイする際にはぜひスタンプラリーに挑戦してほしい。

宇宙服を着た少年は、少女に導かれながら科学館を探索し、やがて宇宙をテーマにした展示コーナーに辿り着く。そして、宇宙服の展示物をきっかけに、少年は少女と交わした「大切な約束」を思い出し、ぼやけていた少年と少女の思い出が、だんだんとハッキリしてくる。

これ以上はネタバレになってしまうので多くは語らないが、ラストの胸がチクリと痛むような、切ない思い出の数々には涙を禁じえなかった。懐かしさにあふれた景色も、甘く苦い思い出も、きっと誰しもが心の奥にしまって大人になっていく。そんな「タイムカプセル」のような気持ちを呼び覚まし、心をあたたかく包み込んでくれるのが、『Recolit』という作品なのだ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください