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やわらかいゴム人工筋肉ロボットに甘え、甘えられながら“無の時間”を過ごす「無目的室 Morph inn」って何だ!?

マイナビニュース / 2024年11月29日 9時30分

画像提供:マイナビニュース

ゴム人工筋肉のやわらかいロボット「Morph(モーフ)」に身をゆだねて“無の時間”を過ごす無目的室が、カルチャーの街・下北沢に、12月20日まで登場しています! ……と言われたら、「やわらかいロボットの、無目的室……はて?」と頭の中にいくつも「?」が浮かぶことかと思います。実はこれ、車のタイヤでおなじみブリヂストンの社内ベンチャー「ソフトロボティクス ベンチャーズ」が、ゴム人工筋肉を活用したソフトロボティクス事業としてウェルビーイング市場に本格的に参入する、その手始めのイベントなんです。

○ゴム人工筋肉×自然界のモーション=やわらかいロボット・Morph

Morphは、ブリヂストンが研究を重ねてきたゴム人工筋肉と、自然界のモーションを収録・再生するテクノロジーをかけ合わせて誕生した、ゴムの力を活かしたやわらかいロボット。見た目は大きなソファーベッドといったところですが、なにやらチューブ的な、ホース的なものがついていて、ただの家具ではないことがうかがえます。

この大きなMorphに横になり、小さなMorphを抱きかかえながら“無になる時間”を過ごす……というのが、「無目的室 Morph inn(モーフイン)」です。Morphに体を預けているうちに、ふだんは無意識に制御している感情に向き合ったり、目的から解放される感覚を味わうことができるそうで、これまでに実験店舗として5月に表参道店を、8月に虎ノ門ヒルズARCH店を運営。そこでかなりの手ごたえを感じたことが、今回の下北沢店につながりました。

体験した人からの「仕事の合間にきました。短時間でリフレッシュできたのがよかった」「物理的に暖かいわけじゃないのに、動きで体温を感じるのが面白かった」「耳元に生き物がいるような感覚がした」といったポジティブな反響から、これはイケる! と確信。目的にあふれた多忙な毎日の中には、無益で目的のない時間というものが実は大切で、そうした“無になる時間”が、これからロボットで市場を作っていくうえでの大きなキーになると同社は考えているそう。

○Morphに甘え、甘えられながら過ごす“無の時間”

「Morphは家具なのか生き物なのか、ロボットなのかわからないようなデザインをしています。生き物や自然界の動きをデータに変換して人工筋肉を動かす技術を開発し、動きにもこだわりました。下の“大Morph”はスケールの大きな生き物や、大地の鼓動のような動き。上の“小Morph”は、昆虫やお猿さんのような小動物に甘えられているような動きを帯びています」。プログラムで決まった動きを選んだり、体の凝った部分に効くような操作ができるものではなく、ある意味“コントロールできないような装置”としてMorphは存在している、と同社創業メンバーの山口真広さん。ううむ、何やら哲学的になってきましたが、実際にMorphでどんな体験ができるのでしょう?

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