長井短、20代に抱いていた葛藤「若い女の子の役に共感できず…」 多様化が進み生きやすく
マイナビニュース / 2024年12月1日 17時0分
そして、年齢が上がり、また、世の中において多様性が広がったことで、演じる役が広がってきたという。
「ここ数年で、一見やる気のないような役を任せてもらうことが増えて、自分に合った役を演じられるようになってきてありがたいなと。昔の作品にはそういう女の子が少なかったと思いますが、世の中の空気もいろんな人いるよねという方向に進んだことで、今の方が働きやすいですし、生きやすくなったなと思います」
●自分の気持ちに正直に歩んできた道「そうしてきてよかった」
また「高校生の頃からかわいげとか女性らしさみたいなものが合わんなと感じていました」と打ち明け、そんな自分をなかなか受け入れてもらえない時期もあったという。
「友達に恵まれていたので、学校では何の問題もなく『だよね』という感じでしたが、いろんな人とお仕事するようになってから、全然受け入れてもらえないこともあって、『もっとかわいげを持った方がいい』と言ってくる人もいて。『女優はこうあるべきだ』というのが納得いってなかったので、だからこそ演劇をやりたかったのだと思います。女優さんを育ててくれる歴史のある事務所さんではなく、自分で自分のやることを考えて歩いていける方法で俳優を目指そうとしました」
自分の気持ちに正直に、ありのままの自分で勝負してきた長井。「我が強いんです」と笑いつつ、自分の歩みに納得している。
「遠回りしましたが、そうしてきてよかったと思います。今の事務所とも、面倒くさいなと思わせてしまうような話し合いはさせてもらっていますが、そうやってきたからこそ今こうやって肩の力が抜けてきたと思うので、いい10年間だったと思います。自分で決めたんだから仕方ないよなと思える状態だったので精神的にもよかったです」
バラエティでも活躍し、“ネガティブキャラ”として注目を集めた時期もあった。
「バラエティは、人間のたくさんある面の中の一個がすべてだという風に見せるショーなので、そこが強調されていたのだと思います。確かに暗い面は私の中にあって、それも自分の一面ですが、いろいろな面があって、いっぱいしゃべる面もあります」と述べ、「バラエティでたくさんの人に知ってもらえたのはよかったです」と振り返った。
近年は映像作品にも多数出演しており、舞台も映像もどちらもやりがいを感じているという。
「映像作品にもいろいろ出させてもらうようになって、今はどちらも楽しいなと。もちろんどちらもずっとやっていきたいと思っていますが、全然違うことをやってみたいという思いもあります」
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