“コア”拡大、トータル評価、PUT低下対策、アニメ枠増加…民放キー局編成責任者が語る戦略
マイナビニュース / 2024年12月2日 6時0分
フジテレビの中嶋優一編成戦略センター室長兼編成部長は、7月から「コア+10」(13~59歳男女)を設定し、重点ターゲットをコア(13~49歳男女)から拡大したことを紹介。これはTBSと同じ考え方で、「今の50代は昔に比べて若く、購買意欲が旺盛ということで、50代も楽しめる番組を意識して作っていこうと重視しています」とした。この背景には、家族など複数人数で視聴する「共視聴」の重視もあるという。
●TBS「ドラマの制作費をガツッと上げました」
各局のタイムテーブル戦略についても説明。日テレの江成氏は「GP帯は長寿番組が多く並んでいるので、レギュラー番組を安定的に運行することを一番大事にしています。いろんなレギュラー番組がございますが、毎週毎週ある程度のコマ数をしっかりと確保して安定的に運用するということが、現在の日本テレビの考え方でございます」とした。
テレ朝の河野氏は、10月改編で投入した報道・情報番組『有働Times』について説明。「スタートして1か月経ったところで少しずつ認知度が広がって視聴率にも反映してきたところです。この番組は22時15分までの枠ですが、大型企画の時は22時半ですとか、あるいは2時間編成を組んで、今後も力を入れて番組を作っていこうと思います」と展望を述べた。
TBSの三島氏は「全時間帯にお金をかけ、時間をかけ、労力をかけて作るというのが理想ですが、昨今は働き方改革や物価高や人件費の高騰などで、同じ内容のものを作るにしても、体感としては大体1.5倍ぐらい制作費がかかるようになってきています。『ラヴィット!』で言うと、1曜日に20人以上ADさんがいて、昔に比べて多くなっています」と前提を述べた上で、「予算を下げて縮小するとテレビがどんどん見られなくなってしまうので、配信やイベント、グッズなども含めたトータルの収支を1個1個のコンテンツでよりしっかり見ていこうということで、昨年の4月からドラマは制作費をガツッと上げました。日曜劇場はNetflixさんに負けないくらいのクオリティのものを出せているかなと自負しております」と全体の考え方を示した。さらに、『音楽の日』『お笑いの日』『オールスター感謝祭』『SASUKE』といった大型番組については、「テレビが作るコンテンツってすごいよねと思ってもらえるように、採算度外視とまではいかないですが、ドーンと力を入れてやっていこうと全体のバランスを考えています」とした。
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