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“コア”拡大、トータル評価、PUT低下対策、アニメ枠増加…民放キー局編成責任者が語る戦略

マイナビニュース / 2024年12月2日 6時0分

○フジ、週末GP帯番組は『27時間テレビ』を目標に

テレ東の工藤氏は、週6本まで増加した深夜ドラマについて、「配信でマネタイズしていくゾーンと考えています」と説明。この深夜帯ではドラマに限らず、マネタイズができるかを観点に企画を選んでいるという。また、「うちの局はよく“テレ東らしい”と言ってもらえますが、他の局の皆さんと同じことをやってもしょうがないという考えがベースにありますので、うちらしいこと・尖ったものをやっていく。何となく世の中からそういうことを期待されている感じもあるので、だいたいのことはチャレンジしていく方針で今後もタイムテーブルを作っていきたいと思います」と力を込めた。

フジの中嶋氏は、週末のGP帯番組について、「『FNS27時間テレビ』をいつか担えることを目標として、ただただ面白い、情報性なんていらないというくらいの構えでバラエティをやっています」と姿勢を提示。昨年は『千鳥の鬼レンチャン』、今年は『新しいカギ』をベースに『27時間テレビ』を放送したが、「土日のタイムテーブルから、来年の27時間、再来年の27時間をという意識でやっていく戦略です」とした。一方の平日は、5本のドラマに加えて、「情報を生かした面白いバラエティ」で、タイムテーブルに多様性を持たせている。

●大型スポーツ案件を複数局で展開
PUT(総個人視聴率)の低下への対策について、日テレの江成氏は「一つでも祝祭性のあるコンテンツを開発していきたい。今は『24時間テレビ』を含めた大型の番組や、『~WEEK』の展開をやっていますが、各局様がお持ちのいわゆる賞レースだったり、そういったものを我々もさらに開発しているところです」と説明。

テレ朝の河野氏は「テレビの特性でもある生中継を重視していきたいと思っています。大型のスポーツコンテンツは、サッカーワールドカップの予選、WBC、バスケット、フィギュアスケートといった大型案件を、これまでは1社独占でやっていたんですけど、昨今は複数局で同じコンテンツを盛り上げていくことで、PR量も増えて、テレビの魅力をみんなで高めていきたいと思います」と狙いを述べた。

フジの中嶋氏は「一番大事なのは、バラエティにしろドラマにしろ、テレビにしか作れないものを作りたい。『ドッキリGP』や『新しいカギ』という番組は、テレビ局が何十年も紡いできた美術さん、技術さんのノウハウを結集して作っているので、YouTubeや配信のメディアの方が真似事でやるコンテンツよりは一歩も二歩も先を行ってると思います。タレントさんからも“テレビにしかできないことがいっぱいあるから、テレビでお仕事をやりたい”とおっしゃっていただいています」と力説した。
○アニメコンテンツは「増える傾向に」

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