1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

前代未聞の“神”ドラマ『全領域異常解決室』脚本家&プロデューサーが語る「ゲームチェンジ」の舞台裏と藤原竜也への信頼

マイナビニュース / 2024年12月4日 6時0分

そもそもの出発点について、黒岩氏は「数年前なんですが、伊勢詣の移動でタクシーの運転手さんにいろんな話を聞いていくうちに、日本人が知っているようで知らない日本神話を元に、アカデミックな感じの、ドラマで学びながらもエンタテインメントになる作品を作ったら面白いんじゃないかと思ったんです。そこからもう一人のプロデューサーである成河(広明)さんと、せっかくだったらあまり見たことのないドラマをやりたいねということで、“全領域異常解決室”と“神”の話を一緒にできないかな?と、“神話”と“超常現象”の膨大なリサーチとともに始まっていきました」と教えてくれた。

そんなある意味突拍子もない設定のドラマをどう見せるかには工夫が必要だと考えたそうで、「以前『O-PARTS~オーパーツ~』(12年)というSFのオリジナルドラマをやったんですが、見てくれた人の反応はすごく良かったんです。だけど、やっぱりお客さんを選ぶというか、民放の地上波でSFファンタジーをやることの限界を感じたんです。だから最初はもうちょっと多くのお客さんが見てくれるパッケージの、いわゆるミステリードラマで、一話完結もののフリをしておいて、途中で実はこれまでの事件はすべて神様が人間に気づかれないように丸く収めていたんですと明かしたほうがいいんじゃないかと思いました」と黒岩氏。

大野氏もこの点について、「その打ち出し方についてはギリギリまで精査しました。第1話から神様についてのドラマだと謳(うた)ってファンタジーのように見えてしまうと視聴者の方が離れてしまうんじゃないかという不安もあったんです。だけど、まず事件解決のエンタメとして楽しんでもらった先に、“こんな奥行きのあるストーリーになる”と知っていただきたい思いがあったので、その“ゲームチェンジ”をさせる上で、第5話が象徴的なお話になったかと思います」と明かす。

●前代未聞“ネタバレ”次回予告の理由
“ゲームチェンジ”と語る第5話だが、ラストでこれまで起こった異常事件に本当に“神”が関わっていたこと、さらにはこの日本には八百万の神が“人間の姿”で何度も生まれ変わりながら存在していることが明かされる驚きのエンディングを迎えた。だが間髪入れずに流れた第6話の次回予告で、藤原竜也演じる主人公の興玉雅(おきたまみやび)が「僕も神です」と衝撃のセリフを放って終了するという、ある意味重要な“ネタバレ”をまさかの予告で明かしてしまう、これまた前代未聞の構成になっていた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください