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前代未聞の“神”ドラマ『全領域異常解決室』脚本家&プロデューサーが語る「ゲームチェンジ」の舞台裏と藤原竜也への信頼

マイナビニュース / 2024年12月4日 6時0分

この予告について、大野氏は「本編と地続きで見ていただきたいという思いがありました。よくある予告の作り方は、その回の一番面白いシーンの詰め合わせ、幕の内弁当的な見せ方だと思うんですけど、より楽しんでいただくためにせっかくならこのドラマならではの、もっと違う見せ方をしたいなと思って。ミステリー作品だと思っていたものが実は一枚めくると日本神話の話になるというところを、早くお客さんに届けたかったという狙いもありました」と打ち明ける。

さらに、「黒岩さんの本は後半に向けてのどんでん返しがいっぱいあるんです。だから予告にも何か一つでも乗せた方が楽しく見てくださるんじゃないかと。15秒の予告にそれを乗っけることで、次週をもっと見たくなる動機になるのではないかと考えました」と意識したそうだ。

○藤原竜也でないと成立しなかった「僕も神です」

この突拍子もないドラマをエンタテインメントとして成立させたのは、主演の藤原竜也の存在も大きかったそうだ。

黒岩氏は「藤原さんじゃないと成立しなかった。やっぱり“僕も神です”というセリフは、なかなかハードルが高いですよね(笑)。第6話で自分が神だということが明かされるわけなんですけど、僕もその助走をつけて書いてはいるんですが、急に“神”って言われても、やっぱり演じている人の説得力がないと絶対成立しない世界観だったと思いますね」、大野氏も「藤原さんの過去作品を振り返っても、皆さんの心に残る名場面を数々作ってきていらっしゃいます。だから今回の役も過去の名シーンをさらに覆す面白いシーンを作ってくださるんじゃないかというワクワク感がありましたね」と信頼を語る。

黒岩氏が脚本を書いていた際といい意味でイメージが違っていたと語るのも、やはり興玉雅が「僕も神です」と言うシーンだった。

「僕のイメージとしては、もっとコメディになる可能性もあるかなと思っていたんです。あのセリフはお客さんにとっても“えー!?”と思われるんじゃないかと思いましたし…。だけどものすごく説得力があったのでびっくりしましたね。だからそれを聞いた小夢(広瀬アリス)の反応も、台本上ではもっと腑に落ちるのが遅いつもりだったんですけど、藤原さんのおかげで信じざるを得ない感じで、その信じるまでのストロークが自分が思っていたより短かったです。それは役者さんの力でその通りだなと思う仕上がりになっていました」(黒岩氏)

●報道記者の経験が生きる“取材”
今作のリアリティーは、本編に登場する様々な超常現象や伝承について、出典元の参考文献を丁寧に表記する姿勢にも現れている。これについて、大野氏は「文献についてはこのドラマを象徴する映像になると思ったので、通常ドラマではエンドクレジットでまとめて出典元を出すことが多いのですが、今回はそれぞれの事象が絵空事ではない本当にあるものなんだということを示すためにも、あえて劇中にクレジットを打つ方向にしました」と明かす。

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