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「Arc」で注目のBrowser Company、新ブラウザ「Dia」で次世代のWeb体験構築に挑戦

マイナビニュース / 2024年12月4日 8時43分

画像提供:マイナビニュース

「Arc」ブラウザを開発する米The Browser Companyは12月2日(現地時間)、開発中の新Webブラウザの初期プロトタイプを紹介する動画を公開した。新ブラウザの名称は「Dia」である。高機能・複雑化するWebをシンプルに使いこなせるよう設計されており、ブラウザのインターフェイスにAIを統合している。リリースは2025年の早い時期を予定している。

The Browser Companyは現在、スマートブラウザ開発で注目を集める企業の1つである。11月21日にThe Informationが、OpenAIがブラウザ開発に乗り出したと報じた。OpenAIのブラウザへの関心の裏付けとして、GoogleにおいてChrome開発で重要な役割を担ったダーリン・フィッシャー氏の採用を挙げているが、同氏はOpenAIに加わる前にThe Browser Companyでブラウザ開発に携わっていた。
○ブラウザの再設計ふたたび

Web標準は常に進化しており、過去10年でもビデオ会議、高品質な動画/オーディオのストリーミング、リアルタイムのデータ共有、デザインツールなど、機能がさまざまに拡張されてきた。Webでやれること、ユーザーが実際にやっていることが増えている状況において、The Browser Company‌は、Webブラウザを単なるアプリケーションではなく、OSのように環境を司る存在と捉え、Chromiumをベースにブラウザの使い方を根本から設計し直した。それが同社の最初のブラウザ「Arc」である。

Arcはタブやツールバーをサイドバーにまとめ、タブをアプリのように扱う機能があるなど、PCのデスクトップを思わせるインターフェイスを持つ。タブやブックマークをグループ化できる「スペース」機能や、設定・ログイン情報を切り替えられる「プロファイル」機能により、効率的な作業環境を提供する。また、生成AIブームの早い段階から、AIアシスタントやAI検索を統合したブラウザとしても注目された。

しかし、Arcユーザーは期待ほど増えていない。ブラウザに機能性や生産性、カスタマイズ性を求める人たちに受け入れられているものの、使いこなすにはその仕組みを理解して自分なりの環境を作る努力が必要であり、普及に課題を残している。この点についてCEOのジョシュ・ミラー氏も「全てのユーザーに受け入れられるものではない」と認めている。Diaはこれを踏まえ、誰でも最新のWebを活用できるブラウザを目指して再設計されている。

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