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Galaxy Watch Ultraレビュー - 氷点下でも大丈夫なスマートウォッチ、日常の使い勝手はどう?

マイナビニュース / 2024年12月10日 12時36分

ただし、この重厚感のあるウォッチを装着したまま毎晩の就寝するには少し抵抗を感じます。睡眠測定やエナジースコアの算出は「使おうと思えば使える」という程度の認識で良いかもしれません。

どうしても使いたい場合には、先述のようにストラップバンドを優しい肌触りのものに取り替えるなど、工夫する必要があるでしょう。また、家族と川の字で寝るような家庭ならば、ウォッチケースを長袖の内側に忍ばせるような安全への配慮も欠かせません。

一方、Galaxy Watch Ultraはバッテリー容量が590mAhもあり(Galaxy Watch7では300mAhまたは425mAh)、AOD使用時でも最大60時間、省電力モードで最大100時間利用できるというスタミナを備えることは魅力。

先述のように60.5gという重量級のウォッチなので、それが気にならないパワフルな人に限定されるでしょうが、各種エンデュランススポーツで使うには適した一台と言えるでしょう。

実際、測定機能としても「マルチスポーツ」という測定メニューが用意されており、トライアスロン等のトレーニングに使えるようになっています。

メニューをカスタマイズすることで、「室内自転車」→「プールスイミング」→「ルームランナー」のように、日常的なトレーニング環境に合わせた内容に切り替えられるようにもなっています(※プールで、スマートウォッチが使える条件があるプールかどうか、場所によって異なりますので悪しからず)。

ただし、筆者のように「トライアスロンはしません」という方の方が多いはず。そんなライトユーザーでもウォーキングの自動記録機能は便利です。

ウォーキングを始めると自動的に記録が開始され、特に手動の操作をしなくてもログが残るので、使い勝手は良好。もし普段は通勤時の移動や、散歩くらいしかしないよ、という人ならば、こちらの方が恩恵があるかもしれません。

総評:アウトドア・スポーツ全般に最適。寒冷地での使用も◎

Galaxy Watch Ultraは、12万6940円という高価なスマートウォッチですが、防水仕様や長めのバッテリー持ち、測定機能などを踏まえて、トライアスロンをはじめとするエンデュランススポーツの競技者にはうってつけ。さらに、ハンズフリーでの操作方法も用意されており、カジュアルなアウトドアシーンで手袋やグローブを装着する機会が多い人でも、便利に使えることが魅力となるでしょう。

また、アウトドア向け仕様になっている恩恵として、動作温度が-20℃~55℃までと広くなっていることも見逃せません。ウィンタースポーツでの使用はもちろん、スポーツはさほどしないという人であっても、寒冷地での冬の日常利用に適した選択肢としては貴重な一台になるでしょう。

ただ、デザインはそれなりにゴツいので、豊富なヘルスケア管理機能も活かして夜間の測定にも使いたいという場合には、アダプター等を購入してストラップバンドを変えるなど、ちょっとした工夫が必要になるかもしれません。
(井上晃)



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