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副業は地域の活性化にも貢献 - 副業の先生が全国の高専で活躍

マイナビニュース / 2024年12月5日 9時23分

画像提供:マイナビニュース

2018年、厚生労働省が副業・兼業の促進に関するガイドラインを発表し、副業解禁元年と言われ注目を集めた。それから6年が経ち、副業を認める企業や副業したいと考えるビジネスパーソンの割合は着実に増えている。

こうした社会の動きを背景に、人材サービスのビズリーチと独立行政法人国立高等学校専門学校機構(以下、高専機構)が連携して3年前にスタートした、「副業先生プロジェクト」の成果発表会に注目したい。

社会的課題を抱える分野で副業先生として活躍するチャンス

「副業先生プロジェクト」はビズリーチと高専機構が協定を結び、ビジネスの第一線で活躍するプロフェッショナル人材を教育の現場に招く取り組みだ。

報告会ではまず、高専機構の理事である梶山正司氏がこれまでの成果と新たな取り組みについて発表した。

「これまでに全国51校の国立高等専門学校のうち12校で『副業先生』を募集し、1,840名の応募がありました。そのうち64名が採用されています。学生からは『副業先生から話を聞くことで、キャリアを考えるようになった』、教員からは『副業先生との授業構築により、楽しく授業改善ができた』といった声が上がっています。また、副業先生からも『次世代の人材育成に貢献できる』等の感想が寄せられています」(梶山氏)

学生や教員、副業先生からも好意的な声が上がる同プロジェクトだが、これまでの募集はIT・情報科学分野に限られていた。今後、違う分野への広がりが期待できるのだろうか。この点についても、梶山氏から次のような報告があった。

「すでに佐世保高専や熊本高専においては半導体分野、広島商船高専では船の自動運転に関する副業先生を募集する計画が進んでいます。さらに、ウェルビーイングやアントレプレーシップ、GX(グリーントランスフォーメーション)といった分野への広がりも考えられます」(梶山氏)

いずれも社会的課題とされている分野。こうした領域で知見を持つビジネスパーソンは、副業先生として活躍する絶好のチャンスとなりそうだ。
教員志望者は減る一方で、副業では教育分野に高い関心

では、「副業先生プロジェクト」が成功した背景にはどのような要因があるのだろうか。ビズリーチで同プロジェクトを主宰した加瀬澤良年氏がこう解説した。

「まず挙げられるのは、人材の採用が難しい時代になっていること。次に、民間プロフェッショナル人材の教育分野への関心の高まりです。当社会員のアンケート調査では、75%が教育に携わることに関心があると回答し、かつ副業先生だけでなく学校に関するさまざまな支援で力を発揮できると考えているようです」(加瀬澤氏)

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