【いくつ知ってる?】三省堂「今年の新語2024」発表! 「言語化」「横転」「インプレ」「しごでき」「メロい」……
マイナビニュース / 2024年12月9日 11時48分
三省堂は12月3日、「三省堂 辞書を編む人が選ぶ『今年の新語2024』選考発表会」を実施し、2024年を代表・象徴する新語ベスト10を発表した。
新語の選定にあたっては一般公募を行い、応募総数は延べ1,813通(異なり958語)となった。これらの投稿などをもとに、辞書を編む専門家である選考委員が一語一語厳正に審査し、「今年の新語2024」ベスト10を選定した。それぞれの意味を解説する。
○大賞は、かつて学術用語だった「言語化」
大賞に選ばれたのは、かつては学術用語だった「言語化」だった。一見、変哲のない日常語であると意外に思われるが、の語はかつては学術用語として、硬い文章語として使われてきた。したがって、「一般化」や「正当化」を載せる国語辞典も「言語化」は見出し語に立っていなかった。それが最近、誰もが使う日常語に変わってきた。新聞などでの出現件数も2020年代に入って急増している。「うまく言語化できないんだけど」「言語化が下手すぎる」「(私の代わりに)言語化ありがとうございます」ど、「言語化」は頻用されている。日頃見聞きしたものをどのように頭にインプットし、どのようにイメージ化し、ことばに出すか。そういった言語化のプロセスについて、人々が深く考えるようになったのかもしれない。ことばの力がますます求められる時代の象徴として、「言語化」は大賞にふさわしいと判断された。
○「ずっこける」だけでなく「横転」、その他
2位の「横転」もすでに国語辞典に見出しのある日常語。しかし、このところSNSなどのやりとりでは何かと使われるようになっている。「偏差値下がってて横転」「1年前も同じこと言ってて横転」「推しが可愛すぎて横転」などなど。実例を見ると、どれも中心には驚く気持ちがある。ただし、それだけでなく、場合によって落胆する、苦笑する、あきれるといったニュアンスが加わる。従来の俗語で言えば「ずっこける」が一番近いかもしれない。
3位は「インプレ」だった。「インプレッション」の略だが、インターネットでは「広告表示」や「投稿の表示回数」の意味で俗称として使われる。SNS空間にはびこり、情報伝達を阻害する「インプレゾンビ」ということばとしても広がった。
4位の「しごでき」は2020年代になって広まってきた。「シゴデキ」とも書かれる。「仕事ができる」の略で、仕事に有能な様子を指す。「しごはや」「しごおわ」「しごおつ」など、仕事の意味での「しご」の付く語が広がりを見せている。
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