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江口洋介、社会派の作品が続いて息苦しい時期も…今は「フットワークを軽く」

マイナビニュース / 2024年12月7日 7時0分

――麻希役を演じる蒔田彩珠さんとの、年齢差のある"バディ"ぶりも見ごたえがありました。

蒔田さんとは、『忍びの家 House of Ninjas』(Netflix)でも共演したことがあって。今回のドラマでは、依頼人と調査員という少し距離がある間柄だったから、『忍びの親子に見えないように……』と意識しながら(笑)、お互いに一生懸命やってましたけどね。調査の過程で掴めた情報を共有したり、説明したりする場面があるんですけど、このドラマではなぜか日本家屋のこたつみたいなところでそういったやりとりが行われるんですよ(笑)。シチュエーションとセリフにかなりのギャップがあるので、そこはすごく難しかったです

――作品のテイストと同様、撮影現場にも張り詰めた空気が漂っていたのでしょうか?

いや、それが(笑)。シリアスな物語とは裏腹に、『こんな明るくていいのかなあ?』と、正直こちらがちょっと戸惑ってしまうくらい、現場は明るい雰囲気だったんです(笑)。

――なんと! そうだったんですね。

佐藤監督は昔から知ってるんだけど、とても楽しい人なので(笑)。佐藤監督や青木プロデューサーを始め、作品に対するみんなの熱量が高くて、すごくいい現場だったんですが、2~3週間くらいの期間でガッと集中して撮ったもんだから、撮影環境としては、正直なかなかハードではありましたけどね。長台詞も多いから、こっちはもうとっくに頭がパンクしているんだけど(苦笑)、引き受けた以上最後までやらないわけにはいけないからね。作品づくりにおいて、役者はただ役作りをしていればいいというわけではなく、ハードなスケジュールに合わせていかに自分の体力を維持できるか。常にその戦いでもあるんです(笑)。

――確かに。技術的なことはもちろんのこと、気力と体力と集中力が、ものを言う世界でもあると。真崎を演じるにあたって心がけたことはありますか?

役柄的にどうしても説明ゼリフが多かったりもするので、それをいかに自然に言うかについてはいろいろ悩んだりもしたんですが、結果的には変に自分の個性やこだわりを出さないことを心掛けました。僕自身、プライベートで写真を見たり撮ったりするのが好きというのもあって、撮影中の照明の具合やカメラのレンズの選びにも、割と意識が向きがちなんです。照明とレンズとの掛け合わせで生まれる作品の世界観や色調に合わせて、『このシーンでは、監督は恐らくこのあたりを狙ってるんじゃないか?』と自分なりに予想しながら芝居を変えていきましたね。すでにレンズ自体が物語るというか。カメラが演出してるんですよ。現場に設定されたモニターの映像を確認しながら、『なるほど、今回の真崎は<影をやれ!>ってことなんだな』と理解して、一生懸命うつむいて、一生懸命ボソボソ喋りました(笑)。
○主演であろうが脇であろうが違わない

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