20代から高めておきたい投資・資産運用の目利き力 第125回 ビットコインと暗号資産の周期性
マイナビニュース / 2025年1月3日 9時0分
さまざまな人がさまざまな立場で未来の価格予測をしていますが、重要なのは「お金が擦り続けられ、そのお金が余るかどうか」です。中央銀行が今後も金融緩和政策を続け、通貨供給量が増え続けるなら、ビットコインの希少性がさらに注目され、価値の上昇が見込まれます。
人口ボーナスによる好景気であれ、政策による好景気であれ、世界のどこかに景気の良い国は常にあるものです。「国」という単位でなくても、地域や個社、個人であれば、どこかのだれかが常に好景気です。そんなカネ余り状態が生じていれば、儲かるどこかにお金が向かっていきます。いくら価値観が多様化すると言っても、人間に欲望がある限り、大きなお金の流れは変わらないでしょう。そのため、ビットコイン半減期後のビットコイン価格への影響が少なくなったとしても、人間に「儲けたい」という欲がある限り、ビットコインの価格は上がり続けると思います。
一方で、時価総額ランキングのトップ100銘柄ですら、ビットコインの半減期毎に大幅な入れ替わりが見られるように、暗号資産市場全体のリスクも忘れてはいけません。ブーム後に価格が下がっても長期的に価格が戻るのは、ビットコインや、せいぜいイーサリアムくらいです。下落してそのまま、という銘柄も珍しくありません。
一時はビットコインとともに「2大仮想通貨」のポジションだったリップル(XRP)でさえ、長年低迷していました。今現在の「2大暗号資産」は、ビットコインとイーサリアムなのだと思いますが、ナンバー2ですら入れ替わる世界です。下がっても戻って来る銘柄に焦点を当て、ドルコスト平均法で買い続ける戦略が長期的な成功の鍵となるでしょう。
○周期性と市場のリズム
ビットコイン・暗号資産市場には、周期的な法則性があります。その中心にあるのが約4年毎に訪れるビットコインの半減期です。なぜかオリンピックイヤーと重なります。2024年4月には半減期に到達し、その約550日後に価格のピークが予想されています。この周期は過去の半減期2012年、2016年、2020年。それぞれの約550日後の2013年、2017年、2021年のピークと一致しており、2025年に向けた新たな高値更新の期待が高まります。
また、この周期性の中で注目されるのが「ビットコインターン」と「アルトコインターン」です。半減期直後にはビットコインが市場の主役となる「ビットコインターン」が訪れ、続いて特定のアルトコインがブームを巻き起こす「アルトコインターン」が始まります。最近は、メジャーなアルトコインの価格がまず上がり、その後に少し遅れてマイナーなアルトコインの価格が上がる傾向があります。
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