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テレビ解説者・木村隆志のヨミトキ 第83回 『細かすぎて』『MONSTER』『王座』…早くも「モノマネ日本一決定戦」が終了 M-1ら他の年末特番と何が違うのか

マイナビニュース / 2024年12月11日 11時0分

例えば『ものまね王座決定戦』はミラクルひかるやキンタロー。らのほうが明らかに視聴者にウケていたが、その芸は現時点で制作サイドにとって「必要でこそあれ、優勝ではない」ということなのかもしれない。

ただ、当然というべきか、どちらの番組もネット上に「もっと笑えるモノマネが見たい」「似ているかどうかだけではつまらない」などの不満があがるのがお決まりのようになっている。

特に、ものまね四天王や原口あきまさ、コージー冨田、ホリ、神奈月ら、笑いを押し出したモノマネを楽しんできた人々の不満は大きい。なかには「若者に媚びすぎ」という辛らつな声もあり、あながち間違っていないように見えてしまう。

また、『細かすぎて伝わらない』の視聴率が好調の要因は、逆にターゲット世代を問わないバランス感覚の良さではないか。笑いを前面に押し出しつつも、時に再現性の高さも感じさせるなど、どちらを好む人もすくい上げることで幅広い視聴者層を楽しませている。

●他の特番に押しのけられるモノマネ
もう1つ年末のモノマネ特番で欠かせないトピックスが審査員の人選と審査基準。どのモノマネ特番にも審査への批判は当然のようにあがっているが、今回も「なぜ?」という疑問の声が少なくなかった。お笑い賞レース特番と比べても批判の声が目立つのは、「審査員にモノマネのプロがいない上に技術的なコメントがないなど説得力に欠ける」からだろう。

実際、お笑い賞レースでは視聴者が自分の採点と違ったときでも、審査員の顔ぶれとコメントによって批判を回避できているところが大きい。裏を返せば、モノマネ特番の審査員や審査基準への不満が「モノマネが世間に浸透しながらも優勝者のステイタスが上がらない」ことにつながっているように見えてしまう。

冒頭にあげたように、3つのモノマネ特番は11月下旬から12月上旬で放送を終えた。今年を締めくくる「モノマネ日本一決定戦」と謳っているにもかかわらず、早々に放送を終えてしまうところにモノマネ特番の現在位置が現れている。

他の年末特番に目を向けると、お笑い賞レースの『M-1グランプリ』(ABCテレビ・テレビ朝日系)は12月22日の下旬にドンと構えている(ちなみに後発の『女芸人No.1決定戦THE W』(日テレ)は『M-1』の影響を避けるように上旬の10日に放送されている)。

現在最も年末特番として存在感があるのは音楽特番だろう。まず11月下旬から12月上旬にかけて集中的に放送され、その後12月下旬になるともう1つのラッシュが始まる。

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