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佐野正弘のケータイ業界情報局 第142回 携帯大手は揃って販売見送り、それでも「Find X8」を日本市場に投入するオッポの狙い

マイナビニュース / 2024年12月18日 20時0分

画像提供:マイナビニュース

中国オッポの日本法人であるオウガ・ジャパンは2024年11月29日に、スマートフォンやタブレットの新機種を発表。なかでも、3年ぶりにハイエンドモデル「OPPO Find X8」を投入したことが注目されましたが、実質的に携帯大手からの販売がないなど、3年前とは事情が違う様子です。ハイエンドモデル受難で携帯大手の扱いが減少している今、あえて再びハイエンドモデルを投入するのはなぜでしょうか?

約3年ぶりにオッポがハイエンドスマホを投入

2018年に日本市場に参入した中国のオッポは、ミドルクラスの「Reno A」シリーズで人気を獲得し、日本市場に向け継続的に新機種を投入しています。ですが、ここ数年来投入されているのはReno Aシリーズとローエンドの「A」シリーズに限られていました。

かつて同社は、ハイエンドモデル「Find X」シリーズも日本市場に積極投入しており、2020年発売の「OPPO Find X2 Pro」と2021年発売の「OPPO Find X3 Pro」は携帯大手の一角を占めるKDDIの「au」ブランドからも販売されていました。ですが2022年以降、同社は日本市場へのハイエンドモデル投入を見送っていました。

しかしながら、2023年9月28日の新製品発表会で、日本法人のオウガ・ジャパン専務取締役である河野謙三氏は、再びハイエンドモデルを投入する計画があることに言及。それゆえ、オッポのハイエンドモデル復活には期待が集まっていました。

そして迎えた2024年11月29日、オウガ・ジャパンは新製品発表会を実施し、オッポのスマートフォン・タブレット3製品の日本市場投入を発表したのですが、そこで河野氏は「OPPO Find X8」の投入を発表。およそ3年ぶりに、日本市場へのハイエンドモデル投入がなされることが明らかになりました。

OPPO Find X8について簡単に振り返っておきますと、スウェーデンのカメラメーカーであるハッセルブラッドと共同開発した高性能の3眼カメラを搭載しているのが大きな特徴。とりわけ、望遠カメラはW型プリズムを採用することで、本体の薄さと光学3倍相当の望遠撮影を両立しています。

チップセットには、台湾メディアテック製のハイエンド向けとなる「Dimensity 9400」を採用し、昨今注目を集めるAIを活用した機能も強化。5630mAhの大容量バッテリーを搭載し、IP68およびIP69の防水・防塵性能を備えるなど、ハイエンドモデルらしい強化がなされています。それでいて価格は139,800円と、ハイエンドモデルとしては比較的価格が抑えられました。
「ローカライズせず早期投入」はメーカーの生き残り策

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