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就活のグループディスカッションで差をつける“回す力”の秘訣を解説 第2回 面接官の本音! グループディスカッションで失敗する典型的なケース

マイナビニュース / 2024年12月18日 9時40分

議論が停滞しても、困っている参加者がいても、何も行動を起こそうとしません。

面接官の本音
「これでは『その場の一員』という意識すら感じられない。周りへの貢献意欲が皆無なのは問題だ。実務でも、指示待ち人間として、チームの負担になりかねない」
○失敗事例4:対立を生む否定的な姿勢

Dさんは他のメンバーの発言に対して、必ず「でも」から始まる反論を繰り返します。

「でもそれは理想論ですよね」「でもコストがかかりすぎます」と、建設的な代替案を示すわけでもなく、ただ否定するだけ。最後は全員が発言を躊躇するような空気に。

面接官の本音
「健全な反論は必要だが、これでは議論が前に進まない。このままでは、実務でもチームの士気を下げる存在になってしまうだろう」
○失敗事例5:仲間内だけの盛り上がり

たまたま同じ大学出身者が2名いることがわかったEさんとFさん。2人は意気投合し、「うちの大学の●●祭でもそうでしたよね」「あの教授の授業みたいですね」と、部外者には分からない話題で盛り上がってしまいます。

他のメンバーが置いてけぼりになっているのに気付かず、その状況を改善しようともしません。

面接官の本音
「せっかくの共通点を議論の活性化に活かすのではなく、内輪で盛り上がることしか考えていない。実務では、社内の派閥化や情報格差を生みかねない危険な兆候だ」
これらの失敗から学ぶべきこと

これらの事例に共通するのは、「回す力」の本質である「チーム全体のパフォーマンスを高める」という意識の欠如です。

持っている能力や知識を、積極的にアピールすることは決して悪いことではありません。しかし、それが他のメンバーの可能性を引き出し、チーム全体の成果に結びついていなければ、GDの場面で評価されることはないでしょう。

そこでは、あなたの「個人としての優秀さ」ではなく、「チームの中での活かし方」を見ているのです。

次回からは、いよいよ、GDでうまく「回す」ための技法をお伝えして参ります。できるだけわかりやすく解説しますので、是非引き続き読んでみて下さいね。
次回予告

第3回:GD必勝! 「人を回す力」の基本テクニック
GDの序盤戦を制する重要性
信頼関係を築く4つの基本テクニック
GDで陥りやすい5つの落とし穴
場面別対応術

楠本和矢 株式会社grament/楠本和矢事務所代表。大阪府立茨木高校、神戸大学を経て、丸紅株式会社に入社。新規事業開発を担当。その後、英国系ブランドコンサルティング会社を経て、国内系コンサルティング企業に参画。同社の執行役員/HR専門組織の代表を兼任。組織管掌に加えて、プロジェクトの最前線にて企画・運営のリード、ファシリテートを継続的に行う。 この著者の記事一覧はこちら
(楠本和矢)



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