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インフルエンサーが考える「最高のiPhone」を調査して分かったこと

マイナビニュース / 2024年12月19日 11時0分

この結果と、近年のAppleのiPhoneの進化の方向性を見ると、一致していると感じます。iPhoneはAppleシリコンの進化によって、処理性能はもちろんですが、省電力性を高めています。また、データの書き出しが早いイメージセンサーからAppleシリコンにデータを受け渡すことによって、写真やビデオの高画質化を実現してきました。

その点から考えると、Appleが推し進めた独自設計チップの進化は、カメラとバッテリーというインフルエンサーのニーズをダイレクトにとらえる施策であった、と位置づけられます。
AppleのiPhone進化の方針は正しい

テクノロジーが好きな人間としては、どうしても最新技術や、新しいギミックに興味が湧きます。例えば、折りたたみだとか、最新AIであるとか、プロセッサそのものの進化など、着実にテクノロジーが前進していることを見ると楽しい気分になります。

その一方で、特にAppleは、そうしたテックオタクである「イノベーター」ではなく、価値評価を自ら下して取り入れる「アーリーアダプター」を惹きつけ、その評価をより多くの人々である「マジョリティ」に訴求する、というマーケティングを展開してきました。
その点で、今回のインフルエンサー調査は、まさにアーリーアダプターがiPhoneをいかに価値づけているのかをうかがい知ることができる資料となったといえます。

そこで出てきたのが、カメラとバッテリー。Appleの例年のプレゼンテーションを見ると、やはりカメラとチップの話を中心にしながら、チップの進化は結果としてバッテリー持続時間向上の根拠としていました。こうしたマーケティング戦略を加味した製品作りと訴求が、現在のAppleのコンシューマーエレクトロニクス企業としてのブランドと強さを作り出しているのではないか、と改めて思いました。

著者 : 松村太郎 まつむらたろう 1980年生まれのジャーナリスト・著者。慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程終了後、ジャーナリストとして独立。2011年からはアメリカ・カリフォルニア州バークレーに移住し、サンフランシスコ・シリコンバレーのテクノロジーとライフスタイルを取材。2020年より、iU 情報経営イノベーション専門職大学専任教員。 この著者の記事一覧はこちら
(松村太郎)



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